3D モデルの DWF または DWFx ファイルをパブリッシュして、Autodesk Design Review を使用して表示、印刷することができます。
元の DWG ファイルと同様に表示される、3D モデルの DWF または DWFx ファイルを生成できます。2D と 3D のモデル空間オブジェクトを含む、シングルシートまたはマルチシート DWF または DWFx ファイルを作成できます。
テクスチャ マッピングしたマテリアルをモデルに割り当てた場合、3D DWF または 3D DWFxファイルを使用してこれらのマテリアルをパブリッシュできます。図面エディタで設定したテクスチャ マップの向きと尺度設定は、パブリッシュされた 3D DWF または 3D DWFx ファイル内でも保持されます。
マテリアルのパブリッシュには、いくつかの制限があります。
3D DWF または 3D DWFx のモデルの滑らかさは、システム変数 3DDWFPREC の値を変更することによって向上できます。3DDWFPREC の値は、1 ~ 6 の間に設定します。大きい値を設定すると、DWF Viewer でのオブジェクトの表示が大幅に向上します。
DWF または DWFx ファイルにパブリッシュするときに、モデル内のすべてのオブジェクトが処理されます。大きなサイズのモデルを操作している場合、ブロックを使用することでパブリッシュのパフォーマンスを大幅に向上させることができます。たとえば、オフィスのモデルに、8 つのパーティション ウォールと 1 つの机と 1 つのいすの組み合わせられた基本となる個室が含まれているとします。これら 10 個のオブジェクトだけであれば、処理にそれほど時間はかかりません。しかし、この基本の組み合わせの個室が 100 回使用される場合、1000 個のオブジェクトを処理する必要があり、パブリッシュにはかなりの時間がかかります。基本の組み合わせの個室を単一のブロックとしてモデルに挿入すれば、それぞれの挿入について、これら 10 個のオブジェクトは 1 度に処理されます。
その他のオブジェクトも一時的なブロックにグループ化しておけば、さらにパブリッシュのパフォーマンスを上げることができます。パブリッシュが完了したら、これらのブロックを分解して、個々のオブジェクトに対する操作を続行できます。
設計が完成に近づいてきたら、これ以上の編集する必要の生じる可能性が低いと思われるモデルの部分で構成されるブロックを作成できます。オフィスのモデルの 1 階部分をこれ以上あまり変更しないのであれば、そのすべての要素を含むブロックを作成します。パブリッシュ時には、その階にある個々のオブジェクトが処理されるのではなく、このブロックが 1 つのオブジェクトとして処理されます。
3D DWF または 3D DWFx ファイルにパブリッシュしたときに、図面コンテンツによっては DWF Viewer で表示されないものもあります。3D DWF または 3D DWFx ファイルに出力するときに、次の表に示すコンテンツはサポートされていません。
サポートされていないコンテンツ |
説明 |
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アニメーションとウォークスルー |
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ブロックの属性 |
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フォント タイプ(各種) |
下の「サポートされている文字フォント」を参照してください。 |
グラデーション ファイル(ハッチング) |
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隠線処理されたエッジ |
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ハイパーリンク |
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イメージ |
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画層情報 |
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照明と影 |
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マテリアル構成要素 |
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マルチ テキスト(一部) |
太字と斜体 |
名前の付いたビューとカメラ |
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OLE オブジェクト |
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光線と X 線 |
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断面クリップと外部参照クリップ |
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文字の太さ |
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表示スタイル |
3D DWF または 3D DWFx ファイルにパブリッシュする場合、サポートされない文字フォントが多数あります。次の表に、パブリッシュされるフォントを示します。
サポートされている文字フォント |
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Arial |
Arial Black |
Comic Sans MS |
Courier New |
Impact |
Lucinda Console |
Lucinda Sans Unicode |
Martlett |
Tahoma |
Times New Roman |
Verdana |
Verdana Italic |
Webdings |
Wingdings |