グローバル層

グローバル層は、複合材料レイアップ内で層を定義するのに便利な手段です。スタック内のすべての層について、[材料]、[厚さ]、[角度]、[応力/ひずみ]の各オプションを個別に定義するのではなく、定義済みのグローバル層の中から選択します。この手段は、複数の異なる層に対して特性が繰り返し使用されている場合に便利です。たとえば、+45度と-45度の方位角を交互に繰り返す、同じ材料と厚さのレイヤが 4 つ以上あるとします。2 つのグローバル層を定義し、一方の角度を45度、他方の角度を-45度とします。あとは、グローバル層 1、グローバル層 2、...という繰り返しパターンを指定するだけです。

[積層]ダイアログの[グローバル層]ボタンをクリックするか、またはモデル ツリー内の[複合材料レイアップ]\[グローバル層]を右クリックし、コンテキスト メニューから[新規]を選択します。次のダイアログが開きます。

• [名前]: グローバル層の名前を指定します。
• [ID]: 複合材料の各グローバル層には一意の ID があります。このダイアログ ボックスで層が作成されると、これらの ID は Inventor Nastran で自動的に生成されます。これらは変更できません。
• プロパティ:
  • [材料]: 各グローバル層は異なる材料を設定できます。このプルダウン メニューから材料を選択するには、事前に定義しておくか、このダイアログ ボックス内で定義できます。
  • [厚さ]: 各グローバル層には独自の厚さ値を設定できます。
  • [角度]: これは層の方向角です。この角度は、[材料方向]角度を基準に計測されます。
    • ゼロ角度層は、材料方向に一致していることを示します。
• [応力/ひずみ]: これをオンまたはオフに設定することで、各層の応力出力をコントロールできます。