正確な冷暖房負荷解析を作成するには、内部および外部の部屋境界コンポーネントが正しく識別される必要があります。可能な場合は常に、空洞、EV シャフト、設備用シャフト内にスペース コンポーネントを配置してください。ただし、一部のエリアは小さすぎてスペースを配置できません。
この場合は、2 つの方法のいずれかを使用して、これらの小さいスペースの容積に対応できます。
これらの小さいエリアのサイズと形によって、容積への対応方法が決定します。
壁の[部屋境界]パラメータをクリアするには
隣接するスペースのシェーディングは両方のエリアを塗りつぶし、空洞や EV シャフト、設備用シャフトの容積は自動的に隣接するスペースに含まれます。
エリアを狭小スペースとして扱うには
多くの場合、モデル全体に[狭小スペースの許容差]を調整するよりも、特定のスペースの[部屋境界]パラメータをクリアするほうが安全です。
上の図は、負荷解析の準備ができたモデルを示しています。左側に平面図、右側に[冷暖房負荷]ダイアログで作成した解析モデルが示されています。スペースは、モデルの下部の開口部に配置されたインプレイス コンポーネントを含め、すべての対称エリアと非対称エリアに対して配置されました。スペース(一番左)は、外側の壁の左にスペースがないため、狭小スペースではありません。このエリアと隣接するスペースを分割する壁の[部屋境界]パラメータがクリアされました。プロジェクトの下部中央にある曲線状のエリアと小さな長方形エリアを分割する壁の[部屋境界]パラメータもクリアされました。[部屋境界]パラメータがクリアされると、これらのエリアのシェーディングは隣接するスペースの一部として表示されます。狭小スペースは、平面図ビューではシェーディングされずに表示されます。ただし、狭小スペースは解析モデル([冷暖房負荷]ダイアログ内)では表示され、冷暖房負荷解析中に計算されます。