冷暖房負荷解析に不可欠なのは、建物容積全体に対応することです。
これには、空洞や EV シャフト、設備用シャフトとして存在するエリアが含まれます。これらの小さなスペースは、3 つのカテゴリに分けられます。
スペースがこのようなエリアに配置されている場合は、他のスペースに接しているサーフェスは内部サーフェスとして解釈されます。このようなエリアにスペースが配置されていない場合は、エリアを囲む壁タイプの[機能]パラメータによって、サーフェスが[内部]か[外部]かが解釈されます。[機能]が[内部]または[コアシャフト]の場合は、[内部]サーフェスとして解釈されます。[機能]が[外壁]、[基礎]、[擁壁]、[軒裏壁]の場合は、[外壁]サーフェスとして解釈されます。
次の図には未設定のスペース(EV シャフトとダクトスペースその他ボイド)がいくつかありますが、冷暖房負荷解析用の計算に自動的に含めることができるのは、モデル内で丸が付けられている狭小空間だけです。
Revit は、狭小スペースの容積を隣接する大きいスペースの容積に自動的に含めます。狭小スペースの両側の隣接スペースにスペース コンポーネントが配置されていなくてはなりません。前の図では、一番左の狭いスペースは狭小空間とはみなされません。
右側の解析モデルに示すように、狭小空間の容積は、隣接するスペースの容積と結合されます。モデルの中央のスペースは、同一の並行する壁の間の容積のみが狭小空間として認識されるように分割されます。狭小スペースの許容差を満たすスペースの部分に対する容積のみが、より大きな(隣接する)部屋の容積に追加されます。右側の解析モデルは、スペースの分割方法を示しています。自動的に認識されて容積計算に含まれる狭小スペースを使用するよりも、壁の部屋の境界プロパティをクリアするほうが、多くの場合簡単です。
狭小スペースの内部の部屋境界コンポーネントは内壁とみなされます。狭小スペースにはスペース コンポーネントがないため、スペースのシェーディングは平面図ビューまたは断面図ビューに表示されません。ただし、狭小スペースは、[冷暖房負荷]ダイアログ内の解析モデルでは隣接するスペースの一部として表示され、狭小スペースの容積は、冷暖房負荷解析中に計算されます。
スペースがこのようなエリアに配置されている場合は、他のスペースに接しているサーフェスは内部サーフェスとして解釈されます。このようなエリアにスペースが配置されていない場合は、エリアを囲む壁タイプの[機能]パラメータによって、サーフェスが[内部]か[外部]かが解釈されます。[機能]が[内部]または[コアシャフト]の場合は、[内部]サーフェスとして解釈されます。[機能]が[外壁]、[基礎]、[擁壁]、[軒裏壁]の場合は、[外壁]サーフェスとして解釈されます。