2D、2.5D、3D スナップ切り替えフライアウト
広範囲のスナップ タイプが[スナップ](Snaps)ダイアログ ボックスに用意されており、作業中、異なるスナップ タイプをアクティブにするときに利用できます。
オブジェクトのスナップにより、オブジェクトまたはサブオブジェクトの作成中または変換中に既存のジオメトリの特定部分にスナップできます。またグリッドにもスナップ可能で、更に接線や中点、基点、面の中心などにもスナップできます。
選択したモードは、レベルを切り替えても状態を維持します。
スナップをオンにし、[オート キー](Auto Key)をオフにすると、回転およびスケールはスナップ ポイントを中心にして実行されます。たとえば、頂点のスナップを使用してボックスを回転する場合、そのコーナーの頂点のまわりに回転することができます。以下の「スナップを使用して絶対距離へ移動するには:」を参照してください。
[オート キー](Auto Key)をオンにして、[選択して回転](Select And Rotate)または[選択してスケール](Select And Scale)をアクティブにすると、[スナップ切り替え](Snaps Toggle)ボタンは使用不可となり、回転およびスケールはオブジェクトの基点のまわりに実行されます。
[スナップ](Snap)ツール(任意モード)と[移動](Move)ツールが両方ともアクティブで[軸コンストレイントを有効](Enable Axis Constraints)がオンの場合、移動ギズモの中央に円が表示されます。
移動ギズモの中央の円は、スナップがアクティブであることを表します。
円形ハンドルはスナップがアクティブであることを示すだけでなく、スナップの精度を高めることができます。これまでと同じようにギズモのコントロールを使用することもできますが、ハンドル自体をドラッグすることもできます。いずれの場合も 3ds Max ではオブジェクトの元の位置が示され、既定値では、元の位置から移動後の位置までラバーバンド ラインが伸びます。スナップ ハンドルまたは移動ギズモをドラッグする場合は、軸中心が開始スナップ ポイントです。
緑のラインは、開始点とターゲット点を示します。
開始点およびターゲット点がスナップまたは位置合わせされている場合は、スナップ ポイントおよびラバー バンドのカラーは、[アクティブ地点にスナップ](Snap Point Active)(既定値は緑)から[スナップ地点にスナップ](Snap Point Snapped)(既定値は黄)に変化します。
スナップ ハンドルからのドラッグの動作は、2011 より前のバージョンの 3ds Max で使用されていた[スナップ オプション](Snap Option)である[軸中心をスナップ ポイント始点として使用](Use Axis Center As Start Snap Point)と同じです。 さらに、移動中のオブジェクトの、その他のスナップ ポイントを使用することもできます。たとえば、頂点にスナップする場合、次の図のように、移動中のオブジェクト上の頂点からスナップすることができます。
頂点スナップ: ボックスの左上コーナーからのスナップ
ボックスの左上コーナーを 12 面体の頂点にスナップ
スナップ ハンドルまたは移動ギズモの使用中は、切り替え[軸コンストレイントを有効](Enable Axis Constraints)、または[軸コンストレイント使用スナップ切り替え](Snaps Use Axis Constraints Toggle) ([軸コンストレイント](Axis Constraints)ツールバーにあります)がオンになります。
変換中にスナップをオフにするには:
スナップを使用して相対距離へ移動するには:
スナップを使用して絶対距離へ移動するには:
例: スナップを使用してボックスを頂点で回転させるには:
3ds Max は以下の説明のように、3 つのスナップ モードをサポートしています。特定のスナップ ツールが実際にどのように機能するのかは、アクティブな機能(たとえばオブジェクトの移動と作成)と、スナップ設定、特に[スナップ](Snap)パネルの設定によって異なります。
簡単な例を示します。ホーム グリッドの上に配置されたボックスがあるとします。パース ビューポートで上から傾めの角度でこれを見ています。[移動](Move)ツールを使用してボックスをグリッドに平行に移動していて、[スナップ](Snap)パネルでは[グリッド ポイント](Grid Points)のみがオンです。[スナップ切り替え](Snaps Toggle)をオンにして 2D に設定すると、スナップは実行されません。その名前が示すように、2D スナップは、グリッド上に平面プリミティブを作成するなどの 2 次元のみに関連する操作に最適です。2.5D を使用すると、ボックスはグリッドに平行に移動し(そのように移動していると仮定)、ボックスがグリッドの上にあるときにスナップが発生します。投影スナップを使用しているためですが、グリッドの制限を超えているときは発生しません。3D スナップを使用すると、開始地点([軸コンストレイントを有効](Enable Axis Constraints)がオンのとき緑色の円で表示される)が投影ではなく実際のグリッド ポイントにスナップされるようにボックスがグリッドに移動します。
カーソルは、アクティブな作図グリッドだけにスナップし、これにはそのグリッドの平面上のいずれのジオメトリも含まれます。Z 軸、すなわち垂直次元は無視されます。
カーソルは、アクティブなグリッド上のオブジェクトの投影の頂点やエッジにのみスナップします。
グリッド オブジェクトを作成し、アクティブにする場合を考えてください。グリッドを通して 3D スペース内の遠くの立方体が見えるように、グリッド オブジェクトを配置します。2.5D 設定により、ラインを頂点から遠くの立方体の頂点にスナップできますが、ラインは、アクティブなグリッド上に描画されます。この効果は、1 枚のガラスを保持して、遠くのオブジェクトのアウトラインをその上に描画するような感じになります。
これは既定値のツールです。カーソルは、3D スペース内の任意のジオメトリに直接スナップします。3D スナップにより、作図平面とは関係なく、全次元のジオメトリを作成して移動することができます。
このボタンを右クリックすると、[グリッドとスナップ設定](Grid and Snap Settings)ダイアログ ボックスが表示され、スナップ カテゴリの変更および他のオプションの設定が行えます。