[管理システム](Management System)領域

[管理システム](Management System)領域では、シミュレーションに含まれるコンポーネントを構築し、反復させることができます。

[管理システム](Management System)領域を使用して新しい液体オブジェクトを追加し、ソルバを使用して複雑になることが多いシミュレーションを管理します。この領域では、計算の処理を開始し、計算に関連付けられたキャッシュ データも管理します。

重要: リアルなシミュレーションを実現するには、何度も試行錯誤を繰り返す必要があるため、時間のかかるプロセスであるといえます。膨大な数のパラメータを調整する必要があるため、作業を追跡するのは困難です。そこで、いつでも以前の結果に簡単に戻ることができるよう、ソルバの作成とクローンによる反復作業の習慣を取り入れることが重要です。

インタフェース

2 つの液体オブジェクトと 5 つのアクティブ ソルバが示された[管理システム](Management System)領域。

メニュー バー

メニュー バーではオブジェクト、ソルバ、およびキャッシュを管理します。また、ウィンドウのレイアウトの変更やシミュレーションの監視も行います。

[作成](Create)メニュー

[液体オブジェクト](Liquid Object)
液体オブジェクトを新規作成します。
[モーション フィールド](Motion Field)
モーション フィールド オブジェクトを新規作成します。
流体ローダ(Fluid Loader)
流体ローダ オブジェクトを新規作成します。

[ソルバ](Solver)メニュー

[ソルバを新規作成](New Solver)
選択した液体オブジェクトのソルバを新規作成します。
[ソルバをクローン](Clone Solver)
選択したソルバおよびそのすべての設定のクローンを作成します。 クローン化されたソルバの名前には _Copy が追加されます。
[ソルバを名前変更](Rename Solver)
[ソルバを名前変更](Rename Solver)ダイアログが開き、選択したソルバの名前を変更することができます。元のシミュレーションの上書きを防止するには、[元のキャッシュ フォルダの名前を変更しないでください](Do Not Rename the Original Cache Folder)チェックボックスをオンにします。
[選択したソルバを削除](Delete Selected Solver)
選択したソルバを削除します。
注: ソルバが実行中または一時停止中の場合は削除しないでください。
[キャッシュ ファイルをクリア](Clear Cache Files)
[キャッシュ ファイルをクリア](Clear Cache Files)ダイアログを開き、選択したソルバの流体、泡、メッシュのキャッシュをクリアすることができます。
[シミュレーションを切断](Truncate Simulation)
現在のフレームの後のすべての既存のシミュレーション ファイルを削除します。以前の結果を破棄せずに、特定のフレームを超えてシミュレーションを微調整するには、このコマンドを使用します。
[初期状態に設定](Set Initial State)
現在のフレームでのソルバの初期状態を設定します。この機能を使用して、特定のフレームに関する既存のシミュレーションの状態に基づいて新しいシミュレーションを開始します。これは、滝や開いている蛇口を作成する場合のように、シミュレーションの開始時に液体の全流量が流れるようにする場合に便利です。
[初期状態をクローン](Clone With Initial State)
現在のフレームを初期状態として、ソルバのクローンを作成します。新しいソルバの名前には IS_FX が追加されます。ここで、IS は初期状態、FX は初期状態に使用されたフレーム番号を示します。計算を行うと、新しいソルバのクローン元のソルバから初期状態フレームのシミュレーション状態が取得されて、シミュレーションの最初のフレームに反映されます。
[初期状態をクリア](Clear Initial State)
ソルバの現在設定されている初期状態をクリアします。この動作は元に戻すことができません。

[オプション](Options)メニュー

[垂直レイアウト](Vertical Layout)
[ソルバ パラメータ](Solver Parameters)パネルを垂直にレイアウトし、グループを上に、パラメータを下にリストします。
[水平レイアウト](Horizontal Layout)
[ソルバ パラメータ](Solver Parameters)パネルを水平にレイアウトし、グループを左に、パラメータを右にリストします。
[出力ウィンドウを開く](Open Output Window)
[シミュレーション出力](Simulation Output)ウィンドウを開き、シミュレーションの進行状況を監視し、次のようなエラーをトラブルシューティングできます。
  • シミュレーション フレームの開始時間
  • ボクセル化中のオブジェクトのメモリ使用量
  • ボクセル化中のオブジェクトのキャッシング時間
  • 現在のフレームに使用されている時間ステップ
  • 液体パーティクルの数
  • 液体 .BIF フレームのサイズ
  • 泡パーティクルの数
  • 泡 .BIF フレームのサイズ
  • 現在のフレーム シミュレーション時間
[キャッシュのクリア オプションをリセット](Reset Cache Clearing Options)
シミュレーションのポップアップ キャッシュ ダイアログに設定されている[今後このメッセージを表示しない](Do not show this message again)のオプションをすべてリセットします。
進行状況バーのフレームを表示(Display Frame in Progress Bar)
進行状況バーに、完了したパーセンテージの代わりに最後に計算されたフレームを表示します。
ソフト ロック タイムスライダを有効化(Enable Soft Lock Timeslider)
タイム スライダを、現在選択されているソルバの最後に完了したフレームに進めます。
時間が変更されたときにソフト ロックを無効化(Disable Soft Lock on Time Change)
タイム スライダが手動で変更されるたびに、ソフト ロックを無効にします。

ソルバ領域(Solver Area)

[ソルバ領域](Solver Area)を使用して、液体とソルバの管理、計算の開始と終了、シミュレーションの進行状況の監視、シミュレーション コンポーネントの選択を行います。

コンテキスト メニュー

液体またはソルバを右クリックして、以下のコンテキスト メニューを開きます。

液体のコンテキスト メニュー
[ソルバを新規作成](New Solver)
選択した液体オブジェクトのソルバを新規作成します。
[シーン内のオブジェクトを選択](Select Object in Scene)
シーン内で指定された液体オブジェクトを選択します。
ソルバのコンテキスト メニュー
[キャッシュをクリア](Clear Cache)
[キャッシュ ファイルをクリア](Clear Cache Files)ダイアログを開き、選択したソルバの流体、泡、メッシュのキャッシュをクリアすることができます。
[名前変更](Rename)
選択したソルバの名前を変更します。
[クローン](Clone)
選択したソルバおよびそのすべての設定のクローンを作成します。
[書き出し](Export)
ソルバ データを液体ソルバ データ (.liquidsolve) ファイルとして書き出します。
削除
選択したソルバを削除します。
[初期状態に設定](Set Initial State)
現在のフレームでのソルバの初期状態を設定します。
[初期状態をクローン](Clone With Initial State)
現在のフレームを初期状態として、ソルバのクローンを作成します。新しいソルバの名前には IS_FX が追加されます。ここで、IS は初期状態、FX は初期状態に使用されたフレーム番号を示します。
[.prt ファイルの書き出し](Export PRT Files)
3D モデリング情報およびチャネル データを含む PRT ファイルをグローバル形式で書き出します。詳細については、[キャッシュ](Caching)パネルのトピックを参照してください。
[エクスプローラでキャッシュのルートを開く](Open Cache Root in Explorer)
Windows エクスプローラでキャッシュのルートの場所を開きます。
[キャッシュからローダを作成](Create Loader From Cache)
メモリ内の現在の流体キャッシュから[流体ローダ](Fluid Loader)オブジェクトを作成します。
[選択したローダにキャッシュを追加](Add Cache to Selected Loader)
[液体](Liquid)オブジェクトのキャッシュを現在選択されている[流体ローダ](Fluid Loader)オブジェクトに追加します。
[表示/レンダリング設定をコピー](Copy Display/Render Settings)
ダイアログを開き、選択した液体の表示およびレンダリング設定を選択したターゲット オブジェクトにコピーすることができます。ダイアログの[パラメータ](Parameters)パネルで、コピーする設定を選択します。次に、[ターゲット オブジェクト](Target Objects)パネルで、希望の[液体](Liquid)および[流体ローダ](Fluid Loader)オブジェクトを選択します。[適用](Apply)ボタンをクリックして終了します。
[流体ローダ](Fluid Loader)コンテキスト メニュー
[表示/レンダリング設定をコピー](Copy Display/Render Settings)
ダイアログを開き、選択した流体ローダの表示およびレンダリング設定をターゲット オブジェクトにコピーすることができます。ダイアログの[パラメータ](Parameters)パネルで、コピーする設定を選択します。次に、[ターゲット オブジェクト](Target Objects)パネルで、希望の[液体](Liquid)および[流体ローダ](Fluid Loader)オブジェクトを選択します。[適用](Apply)ボタンをクリックして終了します。
[シーン内のオブジェクトを選択](Select Object in Scene)
指定された[流体ローダ](Fluid Loader)オブジェクトをシーン内で選択します。

シミュレーション コントロール

シミュレーション コントロールを使用して、選択されたコンポーネントを計算し、その進行状況を監視します。 液体、泡、およびキャッシュ メッシュを同時に計算することができます。あるいは、液体を最初に計算し、次に泡またはキャッシュ メッシュを計算することもできます。

クリック: 動作:
計算を開始します。
計算を一時停止します。
計算を停止します。
液体コンポーネントを計算します。
泡コンポーネントを計算します。
メッシュ コンポーネントを生成します。

有効なコンポーネントは水色で表示されます。計算が完了していないコンポーネントは黄色の時計のアイコンで示され、計算が完了すると緑色のチェックマークが表示されます。