Ball テクスチャ

Ball Environment Parameters

Image

Ball テクスチャで使用するテクスチャ。環境で反射率の高いクローム ボールのイメージを 1 つしか使用しない場合は、Ball テクスチャの Image パラメータに File テクスチャをマップし、File テクスチャの Image パラメータにイメージ ファイルをマップします。

環境で反射率の高いクローム ボールのイメージをいくつか使用する場合は、Volume テクスチャを Ball テクスチャの Image パラメータにマップしてから、1 つのイメージ ファイルを Volume テクスチャの Pix Sequence パラメータにマップします。

Inclination

縦軸を中心にした、ボール イメージの回転角度(度)。有効範囲は -10000~10000 です。スライダの範囲は 0~180 です。既定の設定は 0 です。

Inclination 値は、環境を反射している球体の写真を撮ったり、レンダリングしてイメージ ファイルを生成するのに使用されたカメラの傾斜角に設定します。この場合の傾斜角は、カメラ ビューと環境の YZ プレーンの間の角度です。たとえば、カメラの傾斜を 45 度にする場合は、Inclination 値を 45 に設定します。カメラを YZ プレーンに平行にする場合は、Inclination 値を 0 に設定します。ボール イメージを作成する場合に、カメラの傾斜と仰角がゼロであれば、使用するビューでは最高の解像度が得られます。

Elevation

横軸を中心にした、ボールイメージの回転角度(度)。有効範囲は -10000~10000 です。スライダの範囲は -90~90 です。既定の設定は 0 です。

環境を反射している球体を写真に撮るか、レンダリングしてイメージ ファイルを生成するために使用するカメラの仰角(カメラのビューと環境の地表プレーン、つまり Z アップ シーンの XY プレーンの角度)に Elevation 値を設定してください。たとえば、カメラの仰角を 90 度にする(つまり、カメラが球体の上面から撮る)場合、Elevation 値を 90 に設定します。カメラを地表プレーンに平行にする場合は、Elevation 値を 0 に設定します。ボール イメージを作成する場合に、カメラの傾斜と仰角がゼロであれば、使用するビューでは最高の解像度が得られます。

Eyespace

Ball テクスチャのイメージ ファイルの位置が、カメラ ビューではなくウィンドウに対して定義されます。Eyespace を ON にすれば、カメラ ビューが変わっても Ball テクスチャのイメージ ファイルは環境の Backdrop イメージ ファイルと自動的に一致します(同じ視点から両方のイメージ ファイルの写真が撮られている、あるいはレンダリングされている場合)。ただし、反射は無限に遠く離れたバックグラウンドをベースにします。つまり、反射プレーンは無視されます。Eyespace を ON にすれば、レンダリングにかかる時間が短縮されます。既定の設定はオフです。

Reflect

バックグラウンドにリフレクションがマップされ、イメージ ファイルになります。Reflect を OFF にした場合、イメージ ファイルは Solid テクスチャの SPHERICAL 投影を使用してマップされます。ON にすれば、バックグラウンド イメージのジオメトリをモデリングしてそのバックグラウンド イメージをこのジオメトリにマップし、影、ライティング エフェクト、Fog などをシーンに追加することができます。既定の設定はオフです。

Projection Geometry

Projection Geometry セクションでは、元の環境の空や部屋の壁の位置を定義し、システムが、再作成された環境のサーフェスの反射を計算できるようにします。

たとえば、元の環境が地表プレーンと空で構成されている場合は、Sky_radius の値に空の半径を、Bottom の値に地表プレーンと反射する球体の距離を設定します。元の環境が屋内の場合は、Bottom、Top、Left、Right、Front、Back の値にそれぞれの壁と反射する球体との距離を設定します。

元の環境とは異なる値を使用する場合もあります。たとえば Bottom、Top、Left、Right、Front、Back の値を使用して部屋の壁を定義する代わりに、Sky_radius パラメータを設定することができます。Sky_radius は球体を定義するため、表現した環境のサーフェスのリフレクションがより滑らかで、ぼやけることが少なくなります。Bottom、Top、Left、Right、Front、Back を Sky_radius に組み合せることもできます。

Sky_radius

元の環境の空の半径。有効範囲は 0~100000 です。スライダの範囲は 0~20 です。既定値は 0 です。

Bottom、Top、Left、Right、Front、Back

元の環境の、それぞれの壁と反射率の高いボールの距離。有効範囲は 0 から 9.999e+13 です。スライダの範囲は 0~20 です。既定値は 0 です。

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