概要 - スペース タイプ

AutoCAD Architecture 2022 toolset では、次のタイプのスペースをモデル化できます。

自動調整スペースと自動調整されないスペース

自動調整スペースは、境界オブジェクトから生成されます。境界オブジェクトが変更されると、スペースはそれに従って変更されます。

自動調整スペースに加えて、ユーザ定義のジオメトリを含む自動調整されないスペースを作成することもできます。自動調整されないスペースを単独で図面に配置することもできますが、自動調整スペースを使用する場合と同様に、自動調整されないスペースを使用して計算を行うこともできます。

自動調整されないスペースを作成すると、そのスペースを境界オブジェクトに接続できます。同様に、自動調整スペースは境界オブジェクトから切り離すことができます。

2D スペース

2D スペースでは、空間情報が 2 次元の平面で表示されます。

プラン ビューの 2D スペース

Z 軸方向の値は既定で 0 に設定されており、スペースの作成、編集、および集計時には無視されます。2D スペースは、矩形またはポリゴンです。 2D スペースは、自動調整されないスペースまたは自動調整スペースに設定できます。2D スペースは、3D オブジェクトおよび線図によって境界を設定できます。2D スペースは通常、3D 情報が不要なプラン ビューに使用します。

押し出し 3D スペース

押し出し 3D スペースは 2D スペースに似ていますが、ユーザ定義の押し出しの高さを持っています。 押し出しスペースは、建物内の高さが均一な部屋などの規則正しい形状の 3D スペースに使用できます。 押し出しスペースは、床と天井の厚さ、天井上のスペース、床下のスペースを持ちます。天井上のスペースは、多くの場合、配管、ケーブル、部屋の電気設備を配置するために使用されます。

スペースの高さのコンポーネント

スペースの天井と床のコンポーネント

押し出し 3D スペースは、3D オブジェクトと線図に対して自動調整できますが、境界は X 軸方向と Y 軸方向でのみ設定されます。Z 軸方向は、押し出しの高さで定義します。 オブジェクトに対し 3 方向すべてにおいて境界を完全に設定できるスペースが必要な場合は、3D 自由形状スペースを生成する必要があります。

追加のスペース寸法コンポーネント

3D 自由形状スペース

3D 自由形状スペースは、壁やスラブなどの境界オブジェクトから生成され、それらに対して自動調整されます。自動調整 3D 自由形状スペースは、有効な境界形状を形成するには、全方向に境界を設定する必要があります。3D 自由形状スペースは、スペース形状の生成に必要な任意の数のサーフェスを含む複雑な 3D ジオメトリです。

3D 自由形状スペースの例