概要 - クリップボードを使用する

オブジェクトを切り取る

切り取ると、選択したオブジェクトが図面から削除され、クリップボードに格納されます。切り取ったオブジェクトは、他のプログラムに貼り付けることができます。

オブジェクトをコピーする

クリップボードを使用して、図面の一部またはすべてを、別のアプリケーションで作成したドキュメントにコピーすることができます。オブジェクトは、他のアプリケーションで高い解像度を維持するベクトル形式でコピーされます。クリップボードに格納された情報は、他のプログラムに貼り付けることができます。

注: コピーしたオブジェクトが埋め込まれている場合、元の図面を更新しても、他のプログラムに埋め込まれたコピーは更新されません。

オブジェクトを貼り付ける

各アプリケーションは、それぞれ異なる内部形式でクリップボードの情報を格納します。オブジェクトをクリップボードにコピーすると、使用可能なすべての形式で情報が格納されます。クリップボードの内容を図面に貼り付けると、最も多くの情報を保持する形式で表示されます。

ただし、この設定を無効にして、貼り付けた情報を AutoCAD 形式に変換することもできます。

オブジェクトの色は、クリップボードにコピーしても変わりません。たとえば、白いオブジェクトを白い背景に貼り付けると、そのオブジェクトは見えません。システム変数 WMFBKGND および WMFFOREGND を使用して、他のアプリケーションに貼り付けられたメタファイル オブジェクトの背景または前景を透明にするかどうかをコントロールします。

PASTESPEC[形式を選択して貼り付け]コマンドによって、リンク オブジェクトまたは埋め込みオブジェクトをクリップボードから図面へ挿入することができます。貼り付けた情報を AutoCAD 形式に変換すると、そのオブジェクトはブロック参照として挿入されます。貼り付けた情報を編集するには、EXPLODE[分解]コマンドを使用して、ブロック参照をその構成要素オブジェクトに分解します。クリップボードに格納された Windows メタファイルを AutoCAD 形式に変換すると、尺度に関する精度が低下することがあります。正しい尺度を保持するには、元の図面内のオブジェクトをブロックとして保存し(WBLOCK[ブロック書き出し]コマンド)、次に INSERT[ブロック挿入]コマンドを使用して AutoCAD に挿入します。