単純なシェイプ指定バイトでは、ベクトルの長さと方向を 1 つの指定バイトにコード化して記述します。
各ベクトルの長さと方向コードは、3 文字の文字列です。最初の文字は必ず 0(ゼロ)にします。これにより、次の 2 文字が 16 進数値として解釈されます。2 番目の文字には、単位ベクトルの長さを指定します。16 進数値の有効範囲は、1(1 単位長)から F(15 単位長)です。3 文字目には、ベクトルの方向を指定します。次の図に、方向コードを示します。
ベクトル方向コード
上の図では、すべてのベクトルが同じ長さ指定で描かれています。斜めのベクトルは、最も近い直交ベクトルの X 変位と Y 変位に一致するように描かれます。
次の例では、任意にシェイプ番号 230 を割り当て、「DBOX」という名前のシェイプを作成しています。
*230,6,DBOX 014,010,01C,018,012,0
この一連の指定バイトは、高さ 1 単位、幅 1 単位で、対角線が左下コーナーから右上コーナーに描かれるボックスを定義しています。ファイルを dbox.shp として保存した後、COMPILE[コンパイル]コマンドを使用し dbox.shx ファイルを作成してください。次に、LOAD[シェイプ ファイルのロード]コマンドを使用して、この定義を含むシェイプ ファイルをロードしてから、次のように SHAPE[シェイプ挿入]コマンドを使用してください。
コマンド: shape
シェイプ名を入力 または [一覧(?)]: dbox
挿入位置を指定: 1,1
高さを指定 <現在値>: 2
回転角度を指定 <現在値>: 0
作成されるシェイプは、次のようになります。