回路図参照ファイルは、パネル コンポーネントまたは装置リストのカタログ情報を、特定の回路図コンポーネント ライブラリ シンボルにマッピングします。AutoCAD Electrical ツールセット には、使用開始時にすぐ利用できる、Access の「.mdb」ファイル形式のファイル(schematic_lookup.mdb)が付属しています。データベース ファイルのテーブルは、製造元コードに基づいています。AutoCAD Electrical ツールセット の抽出ファイルからパネル機器シンボルを選択したり、カタログ参照ファイルからパネル機器シンボルを選択すると、MFG 属性には製造元コードが含まれます。AutoCAD Electrical ツールセット はこの MFG コードを使用して、回路図参照データベースの名前が一致するテーブルで、製造元、カタログ番号、およびアセンブリ コード(空白ではない場合)が一致するレコードを検索します。一致するレコードが見つかった場合、AutoCAD Electrical ツールセット は一致するレコードからコンポーネント ブロック パスまたはブロック名(あるいは AutoCAD Electrical ツールセット コマンド リスト)を取得して、回路図コンポーネントの図を図面に挿入します。
これらのテーブルは、回路図固有の要件に合わせて拡張したり修正する必要があります。テーブルへの操作は、AutoCAD Electrical ツールセット に付属のツールまたは Access ファイル形式を読み/書き可能なデータベース プログラムを使用して実行します。MDB ファイル(schematic_lookup.mdb)または <project>_schematic_lookup.mdb というプロジェクト固有の回路図参照ファイルを使用することができます。プロジェクト固有の .mdb ファイルを使用する場合、そのファイルは <project>.wdp ファイルと同じサブフォルダにある必要があります。
参照ファイルの命名規則: AutoCAD Electrical ツールセット は対象の機器シンボルの MFG コードを使用して、Access の schematic_lookup.mdb ファイル内でその名前のテーブルを検索します。たとえば、機器シンボルの MFG 値が SQD の場合、AutoCAD Electrical ツールセット は SQD という回路図参照テーブルを検索し、製造元コードが AB の場合は、AB という名前のテーブルを検索します。
RECNUM 以外の文字を含むすべてのフィールドは、自動的にリストの中で番号が付けられます。SCHEMATIC_BLKNAM 以外のフィールドは、空白にしておくこともワイルドカードを使用することもできます。各レコードは次のフィールドで構成されています(この順序に従う)。
[製造元] |
製造元名(属性値と同じ) |
[カタログ] |
カタログ パーツ番号 |
[アセンブリコード] |
アセンブリ コード パーツ番号リンク |
[機能説明] |
割り当てられた説明テキスト(DESC1-DESC3) |
[パネル ブロック名] |
挿入されたパネル機器シンボルのブロック名 |
[分類] |
コンポーネント クエリー用の空白、端子クエリー用の 'T' または 'W' |
[WD ブロック名] |
カタログ参照テーブルに結合するために使用する名前(たとえば、PB11、CR) |
[回路図ブロック名] |
回路図シンボル ブロック名または特殊な挿入コマンド フラグ |
[コメント] |
回路図ブロック名の説明 |
[RECNUM] |
レコード番号(リスト内で自動的に付けられる番号) |
このデータベースのクエリーは、検索結果が返されるまでマルチレベルにすることができます。最初のレベルは[製造元]/[カタログ]/[アセンブリ コード]フィールドでのクエリーです。0 レコードが返される場合、2 番目のクエリーは[カタログ]フィールドのみ(または、端子との場合は[分類]フィールド)で行われます。0 レコードが返されると、3 番目のクエリーが[WD ブロック名]フィールドで実行されます。ここでレコードが表示されないと、最後のクエリーが[機能説明]フィールドのキーワードについて実行されます。
複数のブロック名が返されると、それらは一致レコードのコメントとともに選択リストに表示されます。一致するレコードがないか、一致するレコードを使用しないことを選択すると、表示される[挿入]ダイアログ ボックスには他のオプションがいくつか表示されます。以下のことが実行できます。