コンポーネントを挿入する

親コンポーネントを挿入し、説明、場所、カタログの値を割り当てます。

AutoCAD Electrical ツールセット では、回路図コンポーネントに親子関係があります。親コイル シンボルと子接点シンボルは、特定数の接点を持つリレー コイルを表します。親のコイルのシンボルが挿入されると、一意のコンポーネント タグが割り当てられます。子の接点のシンボルが挿入されると、子は親に関連付けられ、親のタグが子のシンボルに割り当てられます。

この演習では、AEGS04.dwg であらかじめ定義済みの配線にコンポーネントを挿入します。

親コンポーネントを挿入する

  1. プロジェクト マネージャで AEGS がアクティブなプロジェクトでない場合は、AEGS を右クリックして[アクティブ化]を選択します。
  2. プロジェクト マネージャで AEGS をダブルクリックして、図面リストを展開します。
  3. プロジェクト マネージャの[プロジェクト図面リスト]で、AEGS04.dwg をダブルクリックします。
  4. 図面の左上を拡大表示します。
  5. [回路図]タブ[コンポーネントを挿入]パネル[コンポーネントを挿入]ドロップダウン[アイコン メニュー]の順にクリックします。 検索
  6. [コンポーネントを挿入: JIC 回路図シンボル]ダイアログ ボックスで、[リレー/接点]をクリックします。
  7. [JIC: リレーと接点]ダイアログ ボックスで、[リレー コイル]をクリックします。
  8. プロンプトに対して、次のように操作します。

    挿入点を指定:

    コンポーネントを、母線に近いライン リファレンス 403 の配線に配置してクリックします(1)。

    配線の上または近傍を直接選択した場合、基準のラダー配線がブレークされ、再接続されます。基準配線がブレークされなかった場合は、選択した場所が配線から離れすぎています。もう一度選択するには、[コンポーネントを挿入/編集]ダイアログ ボックスで[キャンセル]をクリックします。コマンドを繰り返すには、右クリックするか[Enter]を押します。スナップを有効にすると便利です(0.125 が使いやすい設定です)。

    このツールでは、コンポーネントを挿入する際に下にある配線とは位置合わせされますが、コンポーネント同士の位置合わせは行いません。コンポーネント同士を整列して挿入する場合は 3 つのオプションがあります。コンポーネントの挿入時に AutoCAD の[スナップ]を使用するか、[スクート]コマンドを使用してコンポーネントと接続済み配線をその場で移動するか、または[コンポーネントを位置合わせ]ツールを使用します。

  9. [コンポーネントを挿入/編集]ダイアログ ボックスで、[コンポーネント タグ]が CR403 に設定されていることを確認します。

    AutoCAD Electrical ツールセット では、シンボルを挿入したライン リファレンスの位置に基づいて新規リレーの一意のタグ名が自動的に決まります。「CR」は制御リレーであることを表し、「403」はシンボルがライン リファレンス 403 上にあることを表します。このシンボルをライン リファレンス 404 上に挿入すると、タグ名が「CR404」になります。

  10. [カタログ データ]領域の[参照]をクリックします。
  11. [カタログ ブラウザ]ダイアログ ボックスで、検索文字列として AB "TYPE P" 120VAC と入力します。
  12. をクリックします。
  13. 700-P200A1 を選択します。
  14. [カタログ ブラウザ]ダイアログ ボックスで、[OK]をクリックします。

    選択した製造元コードとカタログ番号が[コンポーネントを挿入/編集]ダイアログ ボックスに表示されます。このダイアログ ボックスで[OK]をクリックすると、値がシンボルに転送されます。

    注: AutoCAD Electrical ツールセット では、サンプルのカタログ情報が Access データベース形式(.mdb)で用意されています。製造元コードとカタログ番号に独自の内部コード体系を使用する場合は、カタログ データベース ファイルでそれらの番号を置き換えてください。
  15. [コンポーネントを挿入/編集]ダイアログ ボックスの[説明]領域で、次のように指定します。

    1 行目:  マスター コントロール

    2 行目:  リレー

    コンポーネントの説明として、説明文字を 3 行まで入力できます。説明の 3 行目が利用できない場合は、説明の 3 行目の属性はシンボルに保持されません。

    注: 説明を指定するには、文字を入力するか、[既定]をクリックして標準のコンポーネント説明のリストから選択します。
  16. [コンポーネントを挿入/編集]ダイアログ ボックスの[ロケーション コード]領域で、[図面]ボタンをクリックします。

    AutoCAD Electrical ツールセット は、図面ファイルをすばやく読み取り、それまでに使われているすべてのロケーション コードのリストを表示します。

  17. [すべてのロケーション - 図面]ダイアログ ボックスで MCAB5 を選択して、[OK]をクリックします。
    注: 整合性を保つために、プロジェクトの「LOC」リストに外部の「LOC」ロケーション リストを含めることもできます。この機能を使用するには、ファイル default.loc を作成し、このファイルを AutoCAD Electrical ツールセット の検索フォルダに配置します。このファイルはテキスト形式で、ファイルの各行にそれぞれのロケーションを記述します(先頭に空白文字を含めません)。ファイルにプロジェクトと同じ名前を付け、拡張子に .loc を指定することで、プロジェクト専用のファイルを作成することもできます。
  18. [コンポーネントを挿入/編集]ダイアログ ボックスで、選択したカタログ番号に基づいて、ピンの値が挿入されます。

    ピン: 1:  K1

    ピン: 2:  K2

  19. [コンポーネントを挿入/編集]ダイアログ ボックスで、[OK]をクリックします。

    ここで入力した値はすべて、シンボル自身の属性値として保存されます。