概要 - 機器シンボル データベース

[機器シンボルを挿入(回路図リスト)]機能を使用して、回路配線図のプロジェクト セットでパネル レイアウトをコントロールできます。AutoCAD Electrical ツールセット では、機器シンボル データベースを使用して、回路図シンボルの MANUFACTURER、CATALOG、ASSEMBLYCODE 属性値に対応する機器シンボルを特定します。AutoCAD Electrical ツールセット を既定でインストールすると、機器シンボル情報が同時にインストールされます。機器シンボル情報は、Microsoft Access データベース ファイル(mdb)のテーブルに保持されています。データベース コンテンツは、C:¥Users¥{ユーザ名}¥Documents¥Acade {バージョン}¥AeData¥{言語コード}¥Catalogs¥ にあります。

AutoCAD Electrical ツールセット では、機器シンボル データ情報を対象に SQL Server もサポートしています。既定の機器シンボル データベース(footprint_lookup.mdb)から SQL Server インスタンスにデータを移動するには、Autodesk Content Migration Utility for AutoCAD Electrical ツールセット を使用します。

動作方法

  1. AutoCAD Electrical ツールセット の書き出しファイルかららコンポーネントを選択するか、装置リストからコンポーネントを選択します。
  2. AutoCAD Electrical ツールセット では、コンポーネントの製造元コードを使用して、機器シンボル データベース内のテーブルを特定します。
  3. AutoCAD Electrical ツールセット は、カタログ番号(空白でない場合は、ASSEMBLYCODE を追加)の製造元テーブルで一致するものを検索します。
  4. 一致するものが見つからない場合、AutoCAD Electrical ツールセット は一致するレコードから機器シンボル ブロックのパス/名前(またはオプションでジオメトリ定義)を取得します。
  5. 機器シンボルの図を図面に挿入します。

AutoCAD Electrical ツールセット 検索シーケンス

機器シンボル データベースとして footprint_lookup.mdb を使用している場合の検索順序を次に示します。

1 番目の選択: <project>_footprint_lookup.mdb(プロジェクトのサブフォルダ内)

2 番目の選択: footprint_lookup.mdb(プロジェクトのサブフォルダ内)

3 番目の選択: footprint_lookup.mdb(ユーザ サブフォルダ内)

4 番目の選択: footprint_lookup.mdb(パネルのサブフォルダ内)

5 番目の選択: AutoCAD 検索パス

SQL Server の場合、上記のような検索順序はありません。

テーブルの命名規則

AutoCAD Electrical ツールセット では、目的の機器シンボルの MFG コードを取得し、その名前のテーブルを機器シンボル データベースで検索します。たとえば、機器シンボルの MFG 値が SQD の場合、AutoCAD Electrical ツールセット は SQD という名前の回路図の参照テーブルを検索します。製造元コードが AB の場合、テーブル名は AB になります。

AutoCAD Electrical ツールセット に付属する機器シンボル データベースは、デバイスの実物大のシンボルを参照します。物理的な様式ではなく、配線接続の属性を含む機器シンボルを挿入する場合があります。この種のシンボルを使用すると、AutoCAD Electrical ツールセット は回路図の配線接続データの注釈をシンボルに追加して、パネルの配線図の図面を作成することができます。[回路図コンポーネント]ダイアログ ボックスで[配線図テーブルを使用]を選択すると、AutoCAD Electrical ツールセット は機器シンボル参照テーブル内の別のテーブルにアクセスします。このテーブルは MFG コードと一致しており、"_WD" という接尾辞が付加されています。配線接続の属性を持っているシンボルを挿入には、接尾辞「_WD」が付いているテーブルをセットアップします。

特定のパネル機器シンボルの要件に対応するためには、これらのテーブルを拡張して修正しなければなりません。テーブルの操作は、AutoCAD Electrical ツールセット に付属のツール、またはデータベースの読み込みと書き込みが可能なデータベース プログラムを使用して実行します。

[表形式]

機器シンボル テーブルは、機器シンボル データベース内で保持されています。各レコードは次のフィールドで構成されています(この順序に従う)。

[カタログ]

カタログ番号、ワイルドカードが使用可能

[アセンブリコード]

アセンブリ コード値(省略可能) - AutoCAD Electrical ツールセット 内部使用のみ

[ブロック名]

パスの一またはジオメトリの定義を伴った機器シンボル ブロック名

[説明]

簡単な説明(省略可能) - 表示目的でのみ使用

ブロック名とジオメトリの定義

機器シンボル データベースでは、機器シンボル パスまたは機器シンボル ブロック名の代わりに簡単なジオメトリ定義をエンコードできます。たとえば、特定の部品番号の機器シンボル形状が 3 x 4 の長方形である場合、Wblocked .dwg ファイルとして 3 x 4 の長方形を作成して保存する代わりに、機器シンボル データベースで次の構文のような長方形の描画手順をエンコードできます。

("LINE" "0,0" "@4.00,0" "@0,3.00" "@-4.00,0" "C")

前の例は、機器シンボル アウトラインを作成するために入力したコマンド順序に従っています。AutoCAD Electrical ツールセット では、パスまたはブロック名の代わりに、この記述が機器シンボル データベース内で検出されると、即座にコマンド シーケンスとブロックが実行されます。