概要 - AutoCAD Electrical ツールセット で Autodesk Vault を使用する

共同設計環境では、複数の人が同時に 1 つのプロジェクトで作業することができます。Autodesk Vault と AutoCAD Electrical ツールセット を使用して、図面管理、バージョン管理、改訂バージョンのラベル付けを行うことができます。

Autodesk Vault では次のことが可能です。

注: Autodesk Vault は、64 ビット システムにのみインストールすることができます。

[プロジェクト マネージャ]で Vault タスクを実行する

AutoCAD Electrical ツールセット と Autodesk Vault を一緒に使用する場合は、Vault のロケーションからプロジェクトまたは個々の図面をチェックアウトして編集します。Vault にログインしている場合は、[プロジェクト マネージャ]内からほとんどの Vault タスクを実行できます。

[プロジェクト マネージャ]では、次の操作を実行できます。

注: Vault フォルダへのアクセスは、付与されているアクセス権によって異なります。

プロジェクトのバージョン

プロジェクトのバージョンは、プロジェクト ファイル(.wdp)のバージョンによってコントロールされます。プロジェクト ファイルはプロジェクト内のすべての図面の親としての役割を持ち、.wdp の各バージョンはその時点の図面の最新バージョンに関連付けられます。必要に応じて、プロジェクトの個々の図面を編集し、図面のバージョンを作成できます。プロジェクトのバージョンを作成する場合は、.wdp ファイルをチェックアウトして、チェックインします。

自動的に図面をチェックインする

AutoCAD Electrical ツールセット の一部の操作(プロジェクト全体またはレポート ツール)では、Vault によって影響を受けるすべての図面が自動的にチェックアウトされます。修正が完了したときにこれらの図面を自動的にチェックインすることができます。ファイルをチェックインするかどうかの確認を求められたときに、[はい]または[すべてはい]をクリックします。チェックインを自動的に行いたくない場合は、[オプション]ダイアログ ボックスで自動チェック インの[チェックイン]ダイアログを選択します。

ファイルがチェックインされるときに、ファイルのバージョンを区別するのに役立つコメントが追加されます。[チェックイン]ダイアログ ボックスを使用しない場合を除き、チェックイン時に必要に応じてコメントを修正できます。

共有サンドボックスのガイドライン

共有ワークスペースとは、すべてのユーザがアクセスするための共有サーバ上にある作業フォルダです。共有ワークスペースは、次のツールを使用して設定できます。

設計の要件に従って、ローカルの作業フォルダで作業するか、共有の作業フォルダで作業するかを選択できます。AutoCAD Electrical ツールセット の環境では、共有作業フォルダをお勧めします。特に複数ユーザで使用する場合は、ユーザとその設計チームですべてのファイルを最新の状態に保つことができるためです。

共有ワークスペースを使用するには、すべてのプロジェクト メンバが使用するために、整合性のある作業フォルダをシステム管理者が事前に設定しておく必要があります。作業フォルダのロケーションを Vault のルート レベル($)に割り当てます。共有の作業フォルダをサブフォルダに割り当てることはできません。

注: Inventor アドイン クライアントが同じ Vault にアクセスする場合は、共有作業フォルダを作成しないでください。Inventor と AutoCAD Electrical ツールセット が同じ Vault を共有している場合は、Vault 管理者は共有作業フォルダを作成できません。AutoCAD Electrical ツールセット の各ユーザが個別に作業フォルダを設定して、共通のネットワーク ドライブを指定する必要があります。

共有作業フォルダを使用する場合のルール

共有ワークスペースを使用するということは、複数のユーザが同じファイルで作業する場合があることを意味します。すべての Vault 操作は、ファイルを操作する前に Vault にログインしている限り保護されます。次のガイドラインは、他のユーザが行った変更を上書きしたり、自分が行った変更を他のユーザが上書きするのを防ぐのに役立ちます。