非システム ラスター ドライバでは、さまざまなファイル形式がサポートされています。これは、デスクトップ パブリッシング用のファイルへの出力に使用される最も一般的なドライバです。
このドライバがサポートしているいずれの形式でも(1 つを除く)、インチまたはミリメートル単位ではなくピクセル単位でサイズが表される「寸法を持たない」ラスター ファイルが生成されます。唯一の例外である Dimensional CALS 形式は、CALS ファイルに対応できるプロッタで使用できます。プロッタが CALS ファイルに対応している場合は、実際の用紙サイズと解像度を指定しなければなりません。[プロッタ環境設定エディタ]の[ベクトル グラフィックス]を使用して、解像度を 1 インチ当たりのドット数で指定してください。
既定では、ラスター ドライバはファイルだけに出力します。しかし、[プロッタを追加]ウィザードの[ポート]ページ、または[プロッタ環境設定エディタ]の[ポート]タブで[すべてのポートを表示]チェック ボックスをオンにすることもできます。この場合、コンピュータ上のすべてのポートに環境設定を行えるようになります。ポートに出力するように環境設定すると、まずファイルに出力され、次に指定したポートにそのファイルがコピーされます。出力を正常に行うには、環境設定したポートに接続されているデバイスが確実にそのファイルに対応し、処理できなければなりません。詳細は、デバイスの製造元から配布されているドキュメントを参照してください。
最終的なラスター ファイルのサイズは、ファイルの種類、サイズ、カラー デプスによって決まります。ラスター ファイルは非常に大きくなる可能性があります。必要なピクセル寸法とカラー デプスだけを使用するようにしてください。
ラスター出力の背景色は、[プロッタ環境設定エディタ]の[カスタム プロパティ]ダイアログ ボックスで設定できます。背景色を変更すると、その背景色と同じ色で出力されるオブジェクトはすべて背景と同化し、区別できなくなります。