異尺度対応オブジェクトを操作する場合、AutoCAD 2007 ベース製品およびそれ以前のリリースで表示したときは、それらのオブジェクトの表示の正確性を保持することができます。表示の正確性は、システム変数 SAVEFIDELITY でコントロールします。
主にモデル空間で作業する場合は、表示の正確性をオフにすることをお勧めします。ただし、他のユーザと図面をやりとりするときにレイアウトの正確さが最も重要である場合は、表示の正確性をオンに(SAVEFIDELITY を 1 に設定)します。
異尺度対応オブジェクトは、複数の尺度表現を持っている場合があります。表示の正確性をオンにすると、異尺度対応オブジェクトが分解され、尺度表現は別々の画層に(匿名ブロックとして)保存されます。これらの画層名は、元の画層の名前に番号が付加された名前が付きます。2007 以前の AutoCAD ベースの製品でブロックを分解し、次に 2008 以降の AutoCAD ベースの製品でその図面を開く場合は、各尺度表現は 1 つの注釈尺度に対応するそれぞれ別の異尺度対応オブジェクトになります。