AMUSERHATCH[ユーザ定義ハッチング]コマンドを使用すると、定義済み、ユーザ定義、カスタム、または非自動調整のハッチングをオブジェクト領域に挿入できます。このコマンドを使用すると、選択したハッチングをオブジェクト領域に挿入する前に、そのプロパティを修正することもできます。AMUSERHATCH コマンドを使用すると、[ハッチング]ダイアログ ボックスが表示され、次のような操作ができます。
AMUSERHATCH では、隣接する領域にあるハッチング ラインに関連する領域で、ハッチング ラインを移動できます。この機能は、隣接していてハッチング パターンが同じである 2 つの領域をハッチングする場合に便利です。
ハッチング ラインを移動するには、次の手順に従います。
オフセット係数
指定した係数で X 軸方向(UCS)にオフセットを定義します。たとえば、0.5 の場合、ハッチング ライン間の幅の半分に等しい距離でハッチング ラインを移動します。
オフセット値
ハッチング ラインが輪郭の境界線と交差する点は、AutoCAD 図面の変数 SNAPBASE (2D 点)およびハッチング定義で指定したオフセットで定義します。通常、ハッチング定義のオフセットには座標(0,0)があるので、ハッチングは変数 SNAPBASE で定義される点を通ります。
オフセット値は、[ハッチング]ダイアログ ボックスの[オフセット]ボタンで、座標点(X, Y)を入力して指定します。この値は小数点を省いて入力できます。たとえば、10.0 と入力する代わりに 10 と入力します。この場合、Y 方向の値が 0 (ゼロ)であると判断されます。SNAPBASE と、指定されたオフセット値により、ハッチングが通る点が決定されます。