サイズ変更可能なコンテンツには、さまざまなサイズのパーツまたはフィーチャ ファミリを設定できます。
ファミリ テーブルは、パラメータの有効な値が格納されているデータベースです。このパラメータ値によって、ファミリの各メンバが定義されます。各行には、パーツまたはフィーチャ ファミリの一意のメンバが記述されています。
ファミリ テーブルの主な用途は、編集中のパーツまたはフィーチャで使用できるサイズを定義することです。使用できるサイズが定義されている場合、図面にパーツまたはフィーチャを挿入するときは常に、定義されたサイズの制限を受けます。通常は、挿入時に、使用できるサイズの一覧からサイズを選択します。ドラッグ機能が有効になっている場合は、ドラッグ時に使用できるサイズにスナップされます。
サイズを正しく定義するには、各寸法拘束を列としてファミリ テーブルに追加します。次に、各行に値を追加します。図に示したファミリ テーブルを参照してください。
場合によっては、寸法間で値をやり取りすることがあります。たとえば、T スロット ナットについて検討してみましょう。これは、サンプルのカスタム パーツとして提供されています。
穴の直径はスロットのサイズに伴って大きくなります。従属する寸法拘束(この場合は直径寸法)をファミリ テーブルに列として追加し、その列を計算された列として設定します。列のプロパティには、寸法の計算式を指定します。ファミリ テーブル内の式は、演算子、関数、およびパラメータ管理に適用される規則のすべてをサポートしています。規則の詳細については、AutoCAD ヘルプの数式と計算式を使用した設計の拘束についてのセクションを参照してください。
ファミリ テーブルは、パラメータ管理で定義されたユーザ定義パラメータにアクセスできます。ユーザ定義パラメータを列として追加すれば、その列名を式で使用できます。
すべての行にわたる列の値を定数にする場合は、その列をグローバル列として設定します。
列を配置したら、キー列として使用する列を指定します。キー列とは、複数の列の組み合わせで、ファミリ テーブルの行を一意に識別します。たとえば、ねじでは、呼び径、ピッチ、呼び長さの組み合わせによってサイズが一意に定義されます。したがって、ファミリ テーブルでは、対応する列をキー列として選択します。キー列として設定された列は、[サイズ選択]ダイアログ ボックスの[定義済みパラメータ]セクションで、[リスト ビュー]および[ツリー ビュー]に表示されます。[テーブル]ビューには、AutoCAD Mechanical ツールセットチェック ボックスがオンになっているすべての列が表示されます。
ファミリ テーブルの用途は、サイズの定義だけではありません。たとえば、サイズが同じで材料の異なるねじが 2 つある場合、ファミリ テーブルでは 2 行を使用して別々に定義できます。寸法は同じですが、部品表プロパティは異なります。ファミリ テーブルを使用して部品表プロパティを定義する方法の詳細については、「部品表に固有の情報を追加する」を参照してください。