定義済みのオブジェクト タイプへのジオメトリのマップの概要(AutoCAD Mechanical ツールセット)

オブジェクト タイプにジオメトリをマップすることで、作成したコンテンツのさまざまな構成要素が AutoCAD Mechanical ツールセット で認識されるようになります。

ジオメトリをオブジェクト タイプにマップする理由

[自動プロパティ管理]をオンにした場合、図面にコンテンツを挿入すると、認識されたオブジェクトに適切に反映されます。たとえば、隠線処理では中心線は自動的に無視されますが、輪郭線は隠線として表示されます(適切なオブジェクトのみをインテリジェントに非表示にします)。AutoCAD Mechanical ツールセット

凡例

  1. 表示エッジを表す線
  2. 隠線を表す線
  3. 中心線(重なり合った状態でも、隠線表示されません)

AutoCAD Mechanical ツールセット では、ジオメトリがオブジェクト タイプにマップされると、ジオメトリを特定のオブジェクトとして認識して、ジオメトリにオブジェクト プロパティ設定を適用できるようになります。オブジェクト プロパティ設定は AMOPTIONS[オプション]コマンドで指定される一連の規則で、オブジェクト タイプごとのプロパティと動作が規定されています。

AutoCAD Mechanical ツールセット のすべてのコマンドは、処理を行う前にオブジェクト プロパティ設定を確認し、そこで指定されている規則を適用します。AutoCAD Mechanical ツールセット がオブジェクトをインテリジェントに認識できる秘訣はここにあります。

ジオメトリがオブジェクト タイプにマップされていない場合の動作

ジオメトリをオブジェクト タイプにマップしない場合でも、パーツまたはフィーチャを作図領域に挿入できます。ただし、オブジェクト タイプをジオメトリにマップしないと、AutoCAD Mechanical ツールセット はジオメトリが表すオブジェクトのタイプを認識できません。したがって、オブジェクト プロパティ設定を該当するジオメトリに適用できません。つまり、AutoCAD Mechanical ツールセット は、該当するジオメトリに対してインテリジェントに反応できなくなります。

オブジェクト タイプをマップする方法

ジオメトリをオブジェクト タイプにマップするには、該当するオブジェクト タイプ用に予約された画層上でジオメトリを描画します。コンテンツ エディタでは、これらの画層はコンテンツ エディタ画層と呼ばれます。リボンの[コンテンツ エディタ]タブには、頻繁に使用されるコンテンツ エディタ画層の 1 つを現在の画層に設定するボタンが用意されています。すべてのコンテンツ エディタ画層にアクセスするには、AMCLAYER[コンテンツ エディタ画層]コマンドを使用します。

事前に特定のコンテンツ エディタ画層を現在の画層に設定しておくと、その画層に直接描画できます。または、任意の画層に描画して、ジオメトリを目的のコンテンツ エディタ画層に移動することもできます。

コンテンツ エディタ画層は要求時に作成されます。そのため、[プロパティ]パレット、LAYER[画層管理]コマンド、AMLAYER[Mechanical 画層管理]コマンドにコンテンツ エディタ画層が表示されないことがあります。この場合は、AMCLAYER[コンテンツ エディタ画層]コマンドを使用して、目的のコンテンツ エディタ画層を現在の画層に設定します。これ以降、そのコンテンツ エディタ画層は[プロパティ]パレットに表示されるようになります。