拡大領域はモデル空間内のリージョンで、尺度が残りのモデル空間の尺度とは異なります。
長さスケーリングは、注釈のサイズに影響を与えずに、ジオメトリを拡大または縮小します。文字スケーリングは、ジオメトリのサイズに影響を与えずに、注釈を拡大または縮小します。次の図は、同じサイズ(25 作図単位)の 3 つの正方形のプレートを示しています。長さスケーリングが 1:2 の拡大領域では、辺の長さが 50 として表示され、作図単位での計測値の 2 倍になります。ただし、寸法の文字の高さは、モデル空間の正方形のプレートの文字の高さと同じです。1:2 の文字スケーリングの拡大領域では、辺の長さが 25(作図単位での計測値と同じ)ですが、寸法は 2 倍になります。
長さスケーリングでは、拡大または縮小されたモデルを作図することができます。図面に注釈を付ける場合、寸法と記号で尺度が考慮され、実際の計測値が表示されます。
文字スケーリングでは、1:1 の尺度で作図し、モデルに対して相対的に、注記を拡大または縮小することができます。ただし、注釈を拡大または縮小すると、文字の高さが製図規格に適合しなくなるため、ビューポートの印刷または作成時に補正する必要があります。
拡大領域は、既定では、Mechanical 画層(AM_VIEWS)に作成された図面枠で囲まれます。拡大領域は、拡大領域の作成時に定義した長方形、または円になります。また、輪郭線が拡大領域の境界になる時点で、既存の閉じた輪郭線を拡大領域に変換することもできます。
拡大領域を作成するためのコマンドである AMSCAREA[ビューポート/拡大領域]を使用すると、拡大領域のビューポートを作成することができます。ビューポートの尺度設定は、拡大領域と同じになります。