練習 S9: モノクロ フィルタと編集ツールを使用する

この練習では、モノクロ フィルタを使用してラスター線の品質を改善し、ラスター編集ツールを使用して不要な汚れをイメージから除去します。

この練習では、図面の一部に線を太くするフィルタを適用し、既存の線の品質を改善します。また、[ラスター削除]ツールを使用し、不要なラスター ピクセルを図面から削除します。

関連する練習

この練習を行う前に、AutoCAD Raster Design ツールセットのオプションが「練習 A1: AutoCAD Raster Design ツールセットのオプションを設定する」で説明したとおりに設定されていることを確認します。

練習

  1. ¥Tutorial2 フォルダ内の図面ファイル Scanned_06.dwg を開きます。

    ぎざぎざの線を補正する

  2. [表示]メニュー[ビュー管理]を選択します。 現在のビューを TU_pad に設定します。

    いくつかのラスター線が非常に細くなっています。寸法線などは、低スキャン品質のために一部が切れてしまっています。

  3. [ラスター]メニュー[イメージ処理][モノクロ フィルタ]を選択します。 コマンド ラインの指示に従って[Enter]を押し、イメージ全体を選択します。
  4. [モノクロ フィルタ]ダイアログ ボックスで、[フィルタ タイプ]リストから[太線化]を選択し、[パスの数]に 2 と入力します。すべてのチェック ボックスがオンになっていることを確認して、[OK]をクリックします。

    線を 2 回太線化することにより、近接する 2 本の平行線が 1 本の線になります。

    UNDO[取り消し]コマンドを使用して、[モノクロ フィルタ]コマンドの[太線化]オプションの効果を取り消します

  5. 太線化コマンドを元に戻すには、u と入力します。
  6. [ラスター]メニュー[イメージ処理][モノクロ フィルタ]を選択します。 [Enter]を押して、イメージ全体を選択します。
  7. 再度[フィルタ タイプ]リストから[太線化]を選択し、[パスの数]に 1 と入力し、[OK]をクリックします。

    パスの数を 1 にすると、寸法線の途切れは修正できますが、近接する 2 線間の間隔を埋めることはできません。通常、フィルタで最高の効果を得るには、実験的に数回テストすることが必要です。

  8. [表示]メニュー[ビュー管理]を選択します。 現在のビューを TU_extents に設定します。

    太線化フィルタは、AutoCAD Raster Design ツールセットによってイメージ全体に適用されています。

  9. PAN[画面移動]ZOOM[ズーム]コマンドを使用して、イメージ内の線を検証します。

    染みを除去する

  10. [表示]メニュー[ビュー管理]を選択します。 現在のビューを TU_spots に設定します。

    イメージのこの領域には、元の図面の小さな穴が染み(スキャンによる傷)として現れています。

  11. [ラスター]メニュー[削除][円形領域消しゴム]を選択します。
  12. 中心点として染みの中央をクリックし、次に 2 番目の点をクリックして、除去する円形領域の半径を指定します。
  13. [Enter]を押してコマンドをもう一度呼び出し、別の傷を除去します。
  14. 変更を保存せずに図面を閉じます。