COGO 調整設定ダイアログ ボックス

このダイアログ ボックスを使用して、[トラバースの調整]ダイアログ ボックスに表示する調整方法、既定の調整方法、およびダイアログ ボックスと図面に結果を表示する際に使用する色を指定します。また、このダイアログ ボックスを使用して、調整時に曲線データを処理する方法を指定することもできます。

調整方法

[トラバースの調整]ダイアログ ボックスに表示する調整方法、既定の調整方法、およびダイアログ ボックスや図面に結果を表示する際に各調整方法で使用する色を指定します。

  • [コンパス法]: 閉合誤差の原因は、測定距離の誤差よりも観測角度の誤差にあると想定した補正方法。トラバース全体の長さと線の長さの比率に基づいて、緯度と経距の閉合誤差が分散されます。
  • [トランシット法]: 閉合誤差の原因は、観測角度の誤差よりも測定距離の誤差にあると想定したトラバースの平衡調整方法。 トラバースの各折れ線の緯度と経距の比率に基づいて、トラバース全体の緯度と経距の和に補正が分布されます。
  • [クランダル法]: すべての角度誤差をトラバース全体に配分し、トラバースの距離を修正することによりトラバースのすべての調整を行う、トラバースの平衡調整方法。 平方和が最小になるように、各折れ線の距離が修正されます。 閉合誤差に対応する補正では、閉合誤差がランダムであり、正規に分散されていると想定します。また、調整ルーチンの前に、すべての角度誤差が調整済みであると想定します。
  • [補助線法]: 開放トラバースのみに使用します。 [トラバースの調整]ダイアログ ボックスで指定した始点と閉合差点で定義した線に基づいてトラバースを尺度変更、回転します。

    次の図では、元のトラバースを黒の実線で示し、補助線法で調整されたトラバースを黒の破線で示しています。赤い線はトラバースの一部ではなく、回転や尺度の調整を示す参照線です。

  • [角度]: [トラバースの調整]ダイアログ ボックスに角度のバランスの結果を表示する際に使用する色を指定します。

曲線を調整

この設定は調整の際にトラバースの曲線データをどのように表すかを定義します。曲線自体は調整できないため、トラバースに線を追加して曲線を表し、曲線を除去します。線を弦全体に追加するか、曲線 PI に追加するかを指定できます。

[弦全体]
曲線の弦全体に線を作成します。

この方法を選択すると、曲線を表す辺が[トラバースの調整]ダイアログ ボックスで[<辺番号> Arc]と表示されます。

[PI で]
曲線 PI で交差する線を追加します。

[接線を PI まで延長]
トラバースの隣接する接線の辺を曲線 PI まで延長して辺を統合するかどうかを指定します。
  • [接線を PI まで延長]チェック ボックスをオンにすると、曲線を表す辺は、曲線に接している場合に隣接する辺と統合されます。 次の図では、曲線を表す PI から PT までの辺が、トラバースの隣接する辺と統合されています。図のなかでは、生成された辺を表すために寸法を使用しています。

    統合された辺は統合されたコンポーネントとともに一覧表示されます。たとえば、[トラバースの調整]ダイアログ ボックスには[<辺番号> Arc 2 - Line]と表示されます。

  • [接線を PI まで延長]チェック ボックスをオフにすると、曲線を表す辺は隣接する接線の辺と統合されません。 次の図では、曲線を表す PI から PT までの辺が、トラバースの隣接する辺と統合されていません。図のなかでは、生成された辺を表すために寸法を使用しています。

    曲線を表す辺は、[トラバースの調整]ダイアログ ボックスで[<辺番号> Arc 1]および[<辺番号> Arc 2]として一覧表示されます。