角度と距離で測量観測情報を作成するには

角度距離(AD)コマンドを使用すると、角度と距離で素早くポイントを作成できます。

指定した参照線または決定済みの後視ポイントのいずれかからの角度を使用してポイントを作成します。また、頂角または鉛直距離を使用してポイントを配置することもできます。

コマンド言語を使用して、角度と距離で観測情報を作成するには

  1. [ツールスペース][測量]タブで、ポイントの追加先となるネットワークを右クリックして、[測量コマンド ウィンドウ]をクリックします。
  2. コマンド ラインに次のコマンドを入力します。

    AD (ポイント) [角度] [距離] (注釈)

コマンド言語を使用して、角度、距離、および頂角で観測情報を作成するには

  1. [ツールスペース][測量]タブで、ポイントの追加先となるネットワークを右クリックして、[測量コマンド ウィンドウ]をクリックします。
  2. コマンド ラインに次のコマンドを入力します。

    AD VA (ポイント) [角度] [距離] [頂角] (注釈)

コマンド言語を使用して、角度、距離、および鉛直距離で観測情報を作成するには

  1. [ツールスペース][測量]タブで、ポイントの追加先となるネットワークを右クリックして、[測量コマンド ウィンドウ]をクリックします。
  2. コマンド ラインに次のコマンドを入力します。

    AD VD (ポイント) [角度] [距離] [鉛直距離] (注釈)

この例では、水平角が右 80°20'40"、計器ポイントからの距離が 100 単位、注釈が WELL でポイント 103 が作成されます。 鉛直差の決定方法が指定されていないので、標高は<Null>です。

AD 103 80.2040 100 WELL

この例では、後視からの水平角を右 100°20'45"、頂角を 91°15'15"、計器ポイントからの距離を 100 単位、注釈を IP としてポイント 101 が作成されます。

AD VA 101 100.2045 100 91.1515 IP

この例では、後視からの水平角を右 90°30'30"、鉛直距離を -1.5 単位、計器ポイントからの距離を 200 単位、注釈を EL としてポイント 102 が作成されます。

AD VD 102 90.3030 200 -1.5 EL

角度距離コマンドで作成されたポイント

ポイント 101 は、後視からの水平角を右 100°20'45"、頂角を 91°15'15"、計器ポイントからの距離を 100 単位、注釈を IP として作成されます。

ポイント 102 は、後視からの水平角を右 90°30'30"、鉛直距離を -1.5 単位、計器ポイントからの距離を 200 単位、注釈を EL として作成されます。

ポイント 103 は、水平角が右 80°20'40"、計器ポイントからの距離が 100 単位、注釈が WELL で作成されます。 鉛直差の決定方法が指定されていないので、標高は<Null>です。

コマンド構文

AD (ポイント) [角度] [距離] (注釈)

または

AD VA (ポイント) [角度] [距離] [頂角] (注釈)

または

AD VD (ポイント) [角度] [距離] [鉛直距離] (注釈)

パラメータ 定義
ポイント 割り当てたポイント識別子。ポイントの自動番号付けを有効にしている場合、ポイント番号を割り当てる必要はありません。
角度 測定した水平角。時計回り(右回り)が想定されています。半時計(左)回りにするには負(-)の数字を使用します。現在の単位(度分秒(DMS)、グラード、十進法による角度(D.DD)、ラジアン、またはミル)で表します。
距離 計器ポイントから配置ポイントまでの距離です。指定されていない場合、これは現在の単位で測定されます。VA を使用しない場合、距離は水平距離であると見なされます。VA を使用する場合、距離は勾配距離として認識されます。
頂角 頂角の方向(天頂、水平、天底)です。頂角は現在の角度単位で指定します。
鉛直距離 計器からプリズムまでの標高差です。プリズムが計器より高い場合、これは正の値です。
注釈 ポイントに関連付ける任意の注釈です。