面 1 または面 2 の角度を使用して測量観測情報を作成するには

計器の面 1 または面 2 で測定された水平角を使用してトラバース測点から観測情報を作成します。

次に、面 1(直接)または面 2 コマンドを使用して、測定値を入力できます。これらのコマンドは視準を適用し(設定されている場合)、観測情報の入力後に自動的に観測を平均化します。

面 1/面 2 の角度は、任意の順番で収集できます。面 1 または面 2 の観測が記録される場合、対応する面 1 または面 2 後視も記録されます。面 1 または面 2 の前視の観測が、面 1 または面 2 後視なしに記録されている場合、設定の方向は前視の計算に使用されます。

Autodesk Civil 3D は、すべての観測の平均水平距離および鉛直距離を計算することによって、ポイントの相互観察(前視と後視)を使用します。ただし、ポイントの平均水平位置および鉛直位置を計算するには、距離はゼロ以外でなければなりません。すべての面 1/面 2 および相互観測の正確な平均は、ネットワークまたはトラバースの調整が実行されるときに適用されます。調整は、閉じられたトラバースが存在するかどうかにかかわらず、正確な平均値を取得するために行われます。

コマンド言語を使用して、面 1 または面 2 の角度から観測情報を作成するには

  1. [ツールスペース][測量]タブで、ポイントの追加先となるネットワークを右クリックして、[測量コマンド ウィンドウ]をクリックします。
  2. コマンド ラインに次のコマンドを入力します。

    F1 (ポイント) [角度] [距離] (注釈)

    または

    F2 (ポイント) [角度] [距離] (注釈)

コマンド言語を使用して、面 1 または面 2 の角度と頂角から観測情報を作成するには

  1. [ツールスペース][測量]タブで、ポイントの追加先となるネットワークを右クリックして、[測量コマンド ウィンドウ]をクリックします。
  2. コマンド ラインに次のコマンドを入力します。

    F1 VA (ポイント) [角度] [距離] [頂角] (注釈)

    または

    F2 VA (ポイント) [角度] [距離] [頂角] (注釈)

コマンド言語を使用して、面 1 または面 2 の角度と鉛直距離から観測情報を作成するには

  1. [ツールスペース][測量]タブで、ポイントの追加先となるネットワークを右クリックして、[測量コマンド ウィンドウ]をクリックします。
  2. コマンド ラインに次のコマンドを入力します。

    F1 VD (ポイント) [角度] [距離] [鉛直距離] (注釈)

    または

    F2 VD (ポイント) [角度] [距離] [鉛直距離] (注釈)

例: 面 1

NE 2 200 200

AZ 2 1 100

STN 2 1.585

BS 1

F1 VA 101 0 30.480 100 BS

! 方位角: 101.6126 距離: 30.4800

! ポイント 101 北: 199.2280 東: 230.4702

! 標高: <Null>

F1 VA 102 89.5370 15.304 101.2052 IP

! 方位角: 191.1682 距離: 15.3013

! ポイント 102 北: 184.8457 東: 202.1159

! 標高: <Null>

Face1 コマンドで作成されるポイント

ポイント 101 は、面 1 からの水平角を右 0、頂角を 100、計器ポイントからの距離を 30.480、注釈を BS として作成されます。

ポイント 102 は、面 1 からの水平角を右 89.5370、頂角を 101.2052、計器ポイントからの距離を 15.304、注釈を IP として作成されます。接尾語を指定しない場合、角度と距離は現在の単位で指定されます。

例: 面 2

NE 2 200 200

AZ 2 1 100

STN 2 1.585

F2 1 200

F2 VA 101 311.4954 15.30 301.0355 IP

! 方位角: 213.1080 距離: 15.300

! ポイント 101 北: 198.2901 東: 199.6429

! 標高: <Null>

Face2 コマンドで作成されるポイント

ポイント 101 は、計器ポイントからの距離 15.30、後視からの観測角度右 311.4954 で配置されます。実際の物理角度は 111.49、頂角は 301.03 です。このポイントの注釈は IP です。接尾語を指定しない場合、角度と距離は現在の単位で指定されます。

注: これは、スコープを反転した回転角です。通常、後視は 180° で設定されるので、後視と角度の差異は、右に回転させる角度の量(100°20'45")です。

コマンド構文

F1 (ポイント) [角度] [距離] (注釈)

F2 (ポイント) [角度] [距離] (注釈)

または

F1 VA (ポイント) [角度] [距離] [頂角] (注釈)

F2 VA (ポイント) [角度] [距離] [頂角] (注釈)

または

F1 VD (ポイント) [角度] [距離] [鉛直距離] (注釈)

F2 VD (ポイント) [角度] [距離] [鉛直距離] (注釈)

パラメータ 定義
ポイント 新しいポイントのポイント識別子です。 自動ポイント番号付けがオンになっている場合、ポイント番号を割り当てる必要はありません。
角度 測定した水平角。時計回り(右回り)が想定されています。半時計(左)回りにするには負(-)の数字を使用します。水平角は、現在の角度単位(DMS、グラード、十進法による角度、ラジアン、またはミル)で入力します。
距離 計器ポイントから配置ポイントまでの距離です。指定されていない場合、これは現在の単位で測定されます。VA を使用しない場合、この距離は水平距離であると見なされます。VA を使用する場合、この距離は勾配距離として認識されます。
頂角 頂角の方向(天頂、水平、天底)です。この値は、現在の角度単位(DMS、グラード、十進法による角度、ミル、またはラジアン)で入力します。
鉛直距離 計器からプリズムまでの標高差です。プリズムが計器より高い場合、これは正の値です。
注釈 ポイントに関連付ける任意の注釈です。 注釈キーを使用する場合、固有の情報がポイントに割り当てられます。