iLogic の機能強化について説明します。
モデル状態の iLogic サポート
iLogic は、次のモデル状態ワークフローをサポートするように拡張されています。
- モデル状態に対する ThisDoc.Document のサポート: モデル状態ドキュメントのコンポーネント オカレンスで、ThisDoc.Document プロパティはメンバ ドキュメントを返します。
- ThisDoc.Document プロパティは、モデル状態ドキュメントのコンポーネント オカレンスで実行されている場合にメンバ ドキュメントを返すことができるように拡張されました。
- 新しい ThisDoc.FactoryDocument プロパティは、最上位ドキュメントまたはアセンブリ コンポーネントで実行されている場合にファクトリ ドキュメントを返します。コンポーネント オカレンス ドキュメントでは、関連付けられたファクトリ ドキュメントを返します。最上位ドキュメントでは、ThisDoc.Document と同じオブジェクトを返します。
- 図面では、新しい ThisDrawing.ModelFactoryDocument プロパティは、最初のモデル ビューのファクトリ ドキュメントを返します(モデル ビューがない場合は何も返しません)。
- 図面ビューでは、新しい ICadDrawingView.ModelFactoryDocument プロパティは、そのビューのファクトリ ドキュメントを返します(モデル ビューでない場合は何も返しません)。
- [イベント トリガ]ダイアログ ボックスで、「モデルの状態がアクティブになりました」という新しいイベントを使用できるようになりました。このトリガは、モデル状態がアクティブになった場合に発生します。イベントが発生したドキュメント内でルールを実行するには、このトリガを使用します。
- 新しい関数を使用すると、指定したモデル状態でコンポーネントを追加できます
AddWithModelState という新しい関数が、Components オブジェクト(IManagedComponents インタフェース)で使用可能になりました。この関数は、パーツまたはサブアセンブリの管理対象オカレンスを追加します。
注: モデル状態が含まれている既存のコンポーネントの現在の状態をキャプチャし、さらに AddWithModelState が含まれているコードを作成します。
- iLogic インプレイス編集とモデル状態
モデル状態コンポーネントをインプレイス編集する場合、iLogic ルールを使用して行うことができる操作には、いくつかの制限があります。モデル状態で、コンポーネント メンバ ファイルがアセンブリ内でインプレイス編集されている場合:
- ルールを編集、実行、および省略することができます。
- ルールを追加または削除することはできません。
モデル状態コンポーネントではないコンポーネントに対するインプレイス編集サポートに変更はありません。次のように iLogic ルールを追加できます。
- 最上位ドキュメントから。
- インプレイス編集環境のサブコンポーネントレベルで。
- モデル状態を使用してオカレンス パラメータを修正する手順
次の手順にアクセスします: 「モデル状態を使用してオカレンス パラメータを修正するには」
モデル状態の詳細については、「モデル状態について」を参照してください。
インスタンス プロパティの iLogic サポート
新しいインスタンス プロパティ スニペットを使用して、インスタンス プロパティの読み取りおよび作成を行います。
iLogic のスニペットの詳細については、「iLogic のコード スニペットの概要」を参照してください。
ユーザ パラメータ変更イベントの iLogic サポート
[イベント トリガ]ダイアログ ボックスに、「ユーザ パラメータの変更」という新しいイベントが追加されました。このイベントは、ユーザ パラメータの値を変更したときにトリガされます。
注: パラメータを追加または削除しても、このイベントはトリガされません。
iLogic でのトリガの詳細については、「iLogic のイベント トリガを使用するには」を参照してください。
iLogic 配置の機能強化
[iLogic 環境設定]ダイアログ ボックスで、カスタマイズした設定が含まれている配置を作成できるようになりました。
[アプリケーション オプション]ダイアログ ボックスで、[エクスポート]をクリックします。[エクスポート]では、現在のアプリケーション オプションおよび[iLogic 環境設定]ダイアログ ボックスの設定が .xml ファイルに保存されます
| 配置を作成するときに、[カスタム設定をインポートする]を選択し、エクスポートする .xml ファイルへのパスを入力します
|
|
|