概要 - 下水フィーチャ クラスとタイプ

下水データ モデルは、下水ネットワークの設計、実施、メンテナンスに特定のフィーチャ クラスからなりたちます。

フィーチャ クラスはオブジェクトの基本のクラスです。たとえば、セクションやマンホールはフィーチャ クラスです。データベースで、それぞれのフィーチャ クラスは 1 つの Oracle テーブルに対応しています。1 つのフィーチャ クラスはいくつもの属性を持つことができます(Oracle 列)。そのうち 1 つが「ジオメトリ」のタイプになることがあります。

フィーチャ クラス WW_POINT と WW_LINE は、下水ネットワークを形成するポイントとラインを表します。WW_POINT フィーチャは、マンホール、ハウス コネクタ、バルブ、メーター他の下水装置のような下水フィーチャです。WW_LINE フィーチャは、セクションを表す連続線分ジオメトリです。これらのフィーチャは下水を運び、その流れをコントロールします。

WW_CONN は、接続と流れの情報を保存するテーブルです。このテーブルは修正しないよう強くお勧めします。

フィーチャ クラス タイプ

下水データ モデルのそれぞれのトピックには、複数のタイプのフィーチャ クラスが含まれています。

フィーチャ クラス タイプ 説明

属性

属性はジオメトリを持たないフィーチャ クラスです。

詳細は「フィーチャ クラスのタイプ: 属性」を参照してください。

ラインストリング

ラインストリング フィーチャ クラスは、通常はジオメトリから成り、表示マネージャによるスタイル設定に使われる 1 つの属性を持っています。

詳細は「フィーチャ クラスのタイプ: ラインストリング」を参照してください。

コレクション

コレクションは、ポイント、ライン、ポリゴンのいずれかのオブジェクトのフィーチャ クラスです。

詳細は「フィーチャ クラスのタイプ: コレクション」を参照してください。

ポイント

ポイント フィーチャ クラスは、マンホール、継手、バルブなどのフィーチャの位置を示すポイントで作られています。

詳細は「フィーチャ クラスのタイプ: ポイント」を参照してください。

ポリゴン

ポリゴン フィーチャ クラスは、閉じた領域を形成するラインの区分で作られています。ポリゴンを形成するラインの区分は、同じライン属性を持ちます。ポリゴン フィーチャ クラスの例には、排水区域やサブ排水区域があります。

詳細は「フィーチャ クラスのタイプ: ポリゴン」を参照してください。

寸法

寸法フィーチャ クラス(親の属性フィーチャ クラス)は、ポイント(シンボル)、ライン、ラベルなどのジオメトリ コンポーネントを保存するいくつかの子フィーチャ クラスと関連しています。

寸法は、後ろに _L(ライン)、_P (ポイント)、_HL (ヘルプ ライン)が付いているフィーチャ クラスに保存されます。

詳細は「フィーチャ クラスのタイプ: 寸法」を参照してください。

多数のフィーチャ クラスに、Wastewater モジュールがモデル主導の属性を提供します。特定のモデル テーブル(*_MODEL)を使って、次のモデル主導の属性を記入します。

「データ モデル: モデル テーブル」も参照してください。

これらは特定のネットワーク アイテムのいくつかのタイプ(モデル)を収集するのに使われ、製造元によるグループ化が可能です。

たとえば、数種類のふたがある下水ネットワークで、所定のレコードを使って WW_COVER_MODEL テーブルからモデル主導の属性を記入します。[ふた]フィーチャ クラス フォームで、[モデル セレクタ]コントロールを使ってモデル主導の属性をすばやく記入できます。

注:

[モデル]入力フィールドで、[モデルの選択]の値はモデルを適用できることを示します。モデル主導の属性はいつでも修正できるため、これは適用されているモデルを保存しません。属性はメイン フィーチャ クラスに保存され、モデル フィーチャ クラスを使って属性のセットを挿入します。モデル テーブルを使って参照値を保存できます。

BestPractice:

フィーチャ クラス フォームで、[モデル]テーブルを使って適切なモデルを検索します。使用するモデルがわかっている場合は、モデルの一覧を使います。フォーム デザイナーでモデル テーブル フォームを修正して、モデル属性を非表示または表示にしたり、グリッドでの表示順序を修正したりします。メイン フィーチャ クラス フォームを修正して、モデル セレクタを別の位置に移動します。

次のテーブルに、ふたとセクションのモデルのサンプルを表示します。

テーブル名

WW_COVER_MODEL

FID_MANUFACTURER

-> WW_MANUFACTURER

DIMENSION_1 と DIMENSION_2

1 番目と 2 番目の寸法

ID_AERATION

-> WW_COVER_AER_TBD

ふたの通気タイプを定義します。

ID_COVER_SHAPE

-> WW_COVER_SHAPE_TBD

ID_LOAD_CLASS

-> WW_COVER_LOAD_TBD

ID_MATERIAL

-> WW_COVER_MAT_TBD

LOAD_LIMIT

ふたが許容する最大の荷重です。

NAME_NUMBER

名前または番号です。

NARRATIVE

アイテムに関する説明、またはその他の一意の情報です。

USER_FLAG

運営者の定義による作業エリアです。この属性は、運営者がユーザ定義のシステム処理に使えます。それが対象のアイテムのデータ整合性をもたらすのではなく、対象のアイテムのデータを保存するのに使うべきではありません。

トピック

管理

テーブル名

WW_SECTION_MODEL

DIAMETER_INSIDE

管の内側の直径寸法です。

DIAMETER_OUTSIDE

管の外側の直径寸法です。

DIMENSION_1

1 番目の寸法です。

DIMENSION_2

2 番目の寸法です。

FID_MANUFACTURER

WW_MANUFACTURER

このアイテムの製造元です。

HYDRAULIC_FRICTION

管内側の水力摩擦または粗さの一種です。管ラインの長さに比例して圧力が減る原因となります。

ID_MATERIAL

-> WW_MATERIAL_TBD

ID_PROFILE

-> WW_PROFILE_TBD

NAME_NUMBER

モデル名または番号です。

NARRATIVE

アイテムに関する説明、またはその他の一意の情報です。

THICKNESS

管壁の厚さです。

USER_FLAG

運営者の定義による作業エリアです。この属性は、運営者がユーザ定義のシステム処理に使えます。それが対象のアイテムのデータ整合性をもたらすのではなく、対象のアイテムのデータを保存するのに使うべきではありません。