これらのグローバルは、MAXScript システム状態へのアクセスを提供します。アクセスおよび割り当ては、次のように行われます。
currentTime
現在有効な at time
コンテキスト式によって設定されており、現在の評価時刻を定義する Time 値が含まれます。
これは、作動するアニメーションの時刻を設定するコードから呼び出すことができる、時刻関連の計算を行う必要のある関数で有効です。
実行中の at time
コンテキストがない場合、currentTime
には、レンダリング処理中の場合を除き、現在のユーザ インタフェース スライダ時間が含まれます。
レンダリング実行中の場合、currentTime
にはレンダリング中のフレームが含まれます。
この変数は読み取り専用です。
editorFont
既存のスクリプト エディタ ウィンドウ、および MAXScript リスナーで使用するフォントの名前を定義する文字列値を取得/設定できます。
この変数を設定すると、現在開いているおよびこれから使用するすべての既存のスクリプト エディタ、および MAXScript リスナー ウィンドウが影響を受けます。
この変数には、[カスタマイズ > 基本設定](Customize > Preferences)の[MAXScript]ページで設定した対応値が含まれます。
3ds Max 2008 の新機能である タブ付きスクリプト エディタには独自の拡張書式コントロールがあり(MAXScript エディタ - プロパティ ファイルの設定のトピック参照)、この値の影響を受けません。
editorFontSize
*既存のスクリプト エディタ *ウィンドウ、および MAXScript リスナーで使用するフォントのポイント サイズを定義する整数値を取得/設定できます。
この変数を設定すると、現在開いているおよびこれから使用するすべてのスクリプト エディタ、および MAXScript リスナー ウィンドウが影響を受けます。
この変数には、[カスタマイズ > 基本設定](Customize > Preferences)の[MAXScript]ページで設定した対応値が含まれます。
3ds Max 2008 の新機能である タブ付きスクリプト エディタには独自の拡張書式コントロールがあり(MAXScript エディタ - プロパティ ファイルの設定のトピック参照)、この値の影響を受けません。
inputTextColor
MAXScript リスナーに入力したテキストのカラーを定義する Color 値を取得/設定します。
messageTextColor
MAXScript リスナーのエラー メッセージのテキスト カラーを定義する Color 値を取得/設定します。
listenerBackgroundColor
MAXScript リスナーのバックグラウンド カラーを取得または設定します。この値を変更すると、必要に応じてキャレットの色が黒または白に切り替わり、表示されたままになります。3ds Max 2020 以降で使用可能です。
macroRecorderBackgroundColor
マクロ レコーダ ペインのバックグラウンド カラーを取得または設定します。この値を変更すると、必要に応じてキャレットの色が黒または白に切り替わり、表示されたままになります。3ds Max 2020 以降で使用可能です。
macroRecorderTextColor
マクロ レコーダ ペインのテキストのカラーを取得または設定します。3ds Max 2020 以降で使用可能です。
pythonPromptColor
MAXScript リスナーが Python 言語モードのときのプロンプトのカラーを取得または設定します。3ds Max 2020 以降で使用可能です。
macroRecorderSelectionForegroundColor
マクロ レコーダ内で選択したテキストのオーバーライド カラー値を取得または設定します。値が「未定義」の場合は、既定の設定が使用されます。3ds Max 2020.1 Update 以降で使用可能です。
macroRecorderSelectionBackgroundColor
マクロ レコーダ内で選択したテキストのオーバーライド バックグラウンド カラー値を取得または設定します。値が「未定義」の場合は、既定の設定が使用されます。3ds Max 2020.1 Update 以降で使用可能です。
macroRecorderSelectionAlpha
マクロ レコーダ内で選択したテキスト(フォアグラウンドおよびバックグラウンド)のオーバーライド アルファ チャネル(トランスルーセント)を取得または設定します。この値の範囲は 0 ~ 255 です。値が「未定義」の場合は、既定の設定が使用されます。3ds Max 2020.1 Update 以降で使用可能です。
listenerSelectionForegroundColor
[MAXScript リスナー](MAXScript listener)ウィンドウで選択したテキストのオーバーライド カラー値を取得または設定します。値が「未定義」の場合は、既定の設定が使用されます。3ds Max 2020.1 Update 以降で使用可能です。
listenerSelectionBackgroundColor
[MAXScript リスナー](MAXScript listener)ウィンドウで選択したテキストのオーバーライド バックグラウンド カラー値を取得または設定します。値が「未定義」の場合は、既定の設定が使用されます。3ds Max 2020.1 Update 以降で使用可能です。
listenerSelectionAlpha
[MAXScript リスナー](MAXScript listener)ウィンドウで選択したテキスト(フォアグラウンドおよびバックグラウンド)のオーバーライド アルファ チャネル(トランスルーセント)を取得または設定します。この値の範囲は 0 ~ 255 です。値が「未定義」の場合は、既定の設定が使用されます。3ds Max 2020.1 Update 以降で使用可能です。
outputTextColor
MAXScript リスナーでの出力テキストのカラーを定義する Color 値を取得/設定します。
例:
editorShowPath
このシステム グローバル変数は、MAXScript エディタに編集しているスクリプトの絶対パスを表示(true、3ds Max 9 以降の既定値)するか、ファイル名のみを表示(false、3ds Max 9 以前のバージョンではこの設定しかありませんでした)するかをコントロールします。
このプロパティは従来のスクリプト エディタ ウィンドウと 3ds Max 2008 の新機能である タブ付きスクリプト エディタ の 両方に影響します。
editorTabWidth
従来の スクリプト エディタ ウィンドウの(文字数による)タブの幅を定義する整数値を取得/設定できます。
この変数を設定すると、現在開いているおよびこれから使用するすべてのスクリプト エディタ ウィンドウが影響を受けます。
3ds Max 2008 の新機能である タブ付きスクリプト エディタには独自の拡張書式コントロールがあり(MAXScript エディタ - プロパティ ファイルの設定のトピック参照)、この値の影響を受けません。
escapeEnable
ESC
キーによる中断の検出がオンかオフかを定義するブール値を取得/設定します。enableEscape
を false
に設定すると ESC
キーによる中断の検出はオフに、true
に設定すると再びオンになります。
この変数は進行状況バーとともに使用すると便利です。
スクリプトによる長い計算の実行をユーザが中断するのを制限したい場合に、進行状況バーに独自の[キャンセル] (Cancel)ボタンが設定してあるときには、enableEscape
を false
に設定できます。「進行状況バーの表示」を参照してください。
3ds Max 9 以降では、この変数の既定値は false
です。 この既定値は 3ds Max 9 以前のバージョンでは true
でした。
heapFree
MAXScript ヒープで現在使用できるメモリの量を定義する Integer64 値が含まれます。
MAXScript がコレクション レジーム内にある場所に応じて、この値は変わります。この変数は読み取り専用です。
3ds Max 9 以降では、64 ビット システムの増加したメモリ空間に対応するため、この変数の値のタイプが、Integer から Integer64 に変更されました。
heapSize
現在 MAXScript に割り当てられているヒープのサイズを定義する Integer64 値を取得/設定します。
MAXScript は、3ds Max によって割り当てられたメモリから、作業用のメモリ(ヒープ)を使用します。
このシステム変数に新しいサイズを割り当てることによって、いつでもこのヒープに追加することができます。
例
heapSize += 1000000-- another meg please
「メモリの割り当てとガベージ コレクション」も参照してください。
3ds Max 9 以降では、64 ビット システムの増加したメモリ空間に対応するため、この変数の値のタイプが、Integer から Integer64 に変更されました。
options.oldPrintStyles
BigArray 以外のすべての基本データ値タイプの出力形式は、readValue()
および readExpr()
関数によって直接読み込まれるため、MAXScript でファイルに出力された値を簡単に読み込みできます。
既存のスクリプトとの互換性を維持するために 3ds Max 4 以前の出力形式が必要な場合は、この変数を true
に設定できます。
options.showGCStatus
true
に設定すると、MAXScript のガベージ コレクション中にステータス バーにメッセージ「MXS GC」が表示されます。
false
に設定すると、メッセージは表示されません。
設定は、3dsmax.ini ファイルの[MAXScript]セクションに保存されます。
3ds Max 8 以降 で使用可能です。
stackLimit
スタックとは予約されたメモリの領域のことで、プロシージャや関数の呼び出しを返すアドレス、渡されたパラメータ、ローカル変数などのステータス データが MAXScript により一時的にこの領域に保存されます。
3ds Max 9 より前のバージョンでは、この値は既定値で 1024000 バイトに設定されていました。再帰アルゴリズムを含む、特定のスクリプトでは、この制限を超えてランタイム エラーが発生する場合がありました。 stackLimit
変数に割り当てて、使用可能なスタック サイズを増やすことができます。
3ds Max 9 以降では、スタックの制限は 2048000 バイトですが、実際のサイズを変更することはできません。stackLimit
変数を設定しても、スタック サイズは変更されません。
?
MAXScript リスナーのコンテキストでのみ使用される特殊変数です。
前回にリスナーで評価した式の結果が含まれます。
詳細は、「?」記号の使い方を参照してください。