ファイル/プロジェクト(Files/Projects)プリファレンス

プリファレンス(Preferences)ウィンドウファイル/プロジェクト(Files/Projects)カテゴリでは、以下のプリファレンスを設定できます。

出荷時の既定の設定に戻すには、このウィンドウで編集 > 既定設定の復元(Edit > Restore Default Settings)を選択します。これにより、プリファレンス(Preferences)ウィンドウ内のすべてのカテゴリのプリファレンスがリセットされることに注意してください。

プロジェクトの設定(Projects Settings)

既定のプロジェクト ディレクトリ(Default projects directory)常時このプロジェクトで開始(Always start in this project)

この設定を使用すると、新しいプロジェクトを作成したときや起動時に、既定の projects ディレクトリがセットアップされます。

最近使ったヒストリのサイズ(Recent History Size)

ファイル(Files)増分(Increments)プロジェクト(Projects)

それぞれのファイル > 最近使ったファイル(File > Recent)サブメニューにリストするファイル、増分、プロジェクトの数を指定します。

自動保存(Autosave)

有効化(Enable)

これをオンにすると、自動保存(Autosave)により、シーンが自動的に一定の間隔で保存されます。ファイルは、自動保存(Autosave)オプションに従って AUTO-SAVE の後に連番を付けた名前で保存されます。

保存前に確認(Prompt before save)

自動保存の前にダイアログ ボックスで確認します。

自動保存数を制限(Limit autosaves)

ファイルを自動保存できる回数を制限します。

自動保存数(Number of autosaves)

自動保存数を制限(Limit autosaves)がオンの場合に、ファイルを自動保存できる回数を指定します。

保存間隔(分) (Interval (minutes))

自動保存の間隔を指定します(既定値は 10 分)。

自動保存先(Autosave destination)

自動保存ファイルの保存場所を指定します。プロジェクト(Project)にするとフォルダ autosave の下の現在のプロジェクトに保存され、フォルダ名(Named folder)にすると指定したフォルダに保存されます。環境変数(Env Var)にすると、環境変数 MAYA_AUTOSAVE_FOLDER の値に基づいて自動保存ファイルが保存されます。

クラッシュの修復(Crash Recovery)

最後のセッションがクラッシュした場合にクラッシュ ファイルの情報を表示するには、このオプションをアクティブにします。

ASCII ファイルの圧縮モード(Ascii File Compression Mode)

ファイルの保存時(On file save)

ASCII ファイルの形式で保存するときに使用する圧縮モードを指定します。

圧縮(Compressed)

ファイルを圧縮モードで保存します。大きなファイルも圧縮すれば容量を減らすことができるため、ハード ディスクの空き容量が確保できます。

非圧縮(Uncompressed)

ファイルを非圧縮モードで保存します。

現状のまま(As Is)

ファイルを元の圧縮モードで、つまり圧縮されたファイルは圧縮されたまま、圧縮されていないファイルは圧縮されないまま、維持します。既定の設定は現状のまま(As Is)です。

注: 圧縮モードを使用するには、使用しているマシンのパスに zip ユーティリティがインストールされていることを確認してください。 たとえば、圧縮ファイルを Windows に保存する前に、次の操作を行う必要があります。
  • gzip をインストールする
  • システム環境変数に、システム上の gzip の場所を指すパスを追加します。gzip の既定のパスは C:\Program Files (x86)\GnuWin32\bin です。

ディスプレイ レイヤ(Display Layer)

読み込み時のマージ(File import merge)

ファイルをインポートする場合に、ディスプレイ レイヤをマージする方法を指定します。

なし(None)

読み込んだ全レイヤは、一意性を保つ必要がある場合には新しいレイヤとして認識され、新しい番号と名前が付けられます。

番号順(By Number)

読み込んだ全レイヤは、インデックス番号が既存のレイヤと同じであれば、新しいレイヤを作成せずに、その既存のレイヤとマージされます。

名前順(By Name)

読み込んだ全レイヤは、名前が既存のレイヤと同じであれば、新しいレイヤを作成せずに、その既存のレイヤとマージされます。

レンダー レイヤ(Render Layer)

インポート時のマージ(File import merge)

ファイルをインポートする場合に、レンダー レイヤをマージする方法を指定します。

なし(None)

読み込んだ全レイヤは、一意性を保つ必要がある場合には新しいレイヤとして認識され、新しい番号と名前が付けられます。

番号順(By Number)

読み込んだ全レイヤは、インデックス番号が既存のレイヤと同じであれば、新しいレイヤを作成せずに、その既存のレイヤとマージされます。

名前順(By Name)

読み込んだ全レイヤは、名前が既存のレイヤと同じであれば、新しいレイヤを作成せずに、その既存のレイヤとマージされます。

ファイル ダイアログ(File Dialog)

ダイアログ スタイル(Dialog style)

OS ネイティブ(OS native)

保存、開く、読み込み、書き出しの操作を実行するときに、現在のオペレーティング システム固有のファイル ブラウザを使用します。

Maya 既定の(Maya default)

保存、開く、読み込み、書き出しの操作を実行するときに、Maya に組み込まれているファイル ブラウザを使用します。

フィルタの拡張子を非表示(Hide extensions in filter)
ファイル > 開く(File > Open)ウィンドウのファイルの種類(Files of Type)フィールドにファイル拡張子(*.ma、*.mb など)を表示しない場合は、フィルタの拡張子を非表示(Hide extensions in filter)を有効にします。

バージョン(Version)

バージョンを無視(Ignore version)

Maya ファイルを開く、読み込む、または参照する際に、ファイル バージョンを無視します。バージョンを無視(Ignore Version)設定を使用すると、ascii フォーマットで保存されたか、バイナリ フォーマットで保存されたかを問わず、あらゆるバージョンの Maya で作成されたファイルを開くことができます。これにより、ascii バージョンの Maya ファイルを以前のバージョンで開く必要があるときに、ファイルを保存してから手作業で編集して必要なバージョン ラインを除去する必要がなくなります。

バージョンを無視(Ignore Version)設定は、ファイル > シーンを開く(File > Open Scene)ファイル > 読み込み(File > Import)、およびファイル > リファレンスの作成コマンド(File Create Reference commands)に適用されます。

注: 以前のバージョンとの機能互換性を保証できないため、Maya ファイルを以前のバージョンの Maya で開くことはサポートされていません。たとえば、Maya 2016 で Maya バイナリ ファイルとして保存されたシーンは、旧バージョンの Maya との互換性はありません。バージョンを無視(Ignore Version)オプションは、主に複数バージョンの Maya を同時に使用する制作環境向けに提供されています。
注:

Maya 2012 以降、Linux と Mac の各プラットフォームに関して、lastLocalWS によってポイントされるディレクトリにアクセス可能であることを、Maya で使用される前に確認するチェック機能が装備されています。このディレクトリには 555 (r-xr-xr-x)パーミッションが付与されている必要があります。そうでない場合、このディレクトリに 444 (r--r--r--)パーミッションしか付与されていなければ、Maya で使用することはできません。cdls も機能しません。

lastLocalWS 以外にも、Maya のスタートアップ時に使用しようとする他のワークスペースがあり、これらのワークスペースにも同じチェックが適用されます。これらのワークスペースが Maya で使用される順序は以下のとおりです。

  • -proj コマンド ラインの引数から取得された値
  • MAYA_PROJECT 環境変数から取得された値
  • InitialProject optionVar (つまり、常時このプロジェクトで開始(Always start in this project)というラベルが付いたプリファレンス)
  • lastLocalWS optionVar (最後にアクティブだったワークスペースの記憶の終了時に Maya で自動的に保存される)
  • 既定のプロジェクト

イメージ ファイル(Image Files)

更新されたイメージ ファイルを自動的にリロード(Automatically reload updated image files)

有効にすると、Maya は、別のアプリケーションで更新または保存されたファイル テクスチャを自動的にリフレッシュします。このオプションは、既定では無効です。

ファイル オープン エラー ダイアログ(File open error dialog)

エラー ダイアログを表示しないようにする(Can Suppress Error Dialog)をアクティブにすると、ファイルをロードするときに表示される、認識されていないカスタム ノード、データ タイプ、またはプラグインに対するエラー ダイアログを非表示にできます。警告/エラーメッセージは、引き続きスクリプト エディタ(Script Editor)に表示されます。

このオプションをアクティブにすると、この設定がオフになるか、プリファレンスがリセットされるまで、エラー ダイアログの表示は非表示のままになります。

スクリプト エディタ(Script Editor)

PEP-263 ヘッダーがない場合は、Python ファイル エンコーディングの動作を選択します。

Python ファイル エンコーディング(Python files encoding)
既定では、Python ファイルは UTF-8 形式で保存されます。
  • UTF-8 を選択すると、PEP-263 ヘッダーが存在しない場合、ファイルは UTF-8 エンコーディングを使用して保存されるようになります。ロード時には、まず UTF-8 を使用してデコードされます。失敗した場合は、代わりにローカル エンコーディングが使用されます。UTF-8 は Python の標準であり、Unicode 文字セット全体をサポートしていますが、従来のサポートを活用するために、引き続きシステムエンコード ファイルを読み込むことができます。
  • 従来の Maya モードを使用して、下位互換性と上位互換性を確保するには、システム エンコーディング(System Encoding)を選択します。旧バージョンの Maya で使用される可能性があるファイルを作成する場合は、このオプションを選択します。Maya 2021 でファイルを作成した後に、Maya 2019 でファイルを使用する予定もある場合などです。
非 ASCII Python ファイルに PEP-263 ヘッダーを追加(Add a PEP-263 header to non-ascii Python files)
Python の読み込みを使用してコードがロードされている場合に、互換性を向上させるには、このオプションを有効にして PEP-263 ヘッダーを追加します。