コマンド ライン レンダラの共通フラグ

次の表は、すべてのレンダラで共有している共通フラグを示しています。これらを表示するには、シェルまたはターミナル(Terminal) (Mac OS X)ウィンドウで次のように入力します:

Render -help

次のオプションにより、Render コマンドとともに使用できるオプションのリストが完成します。

共通のオプション

フラグ名 定義

-test

MEL コマンドを表示するが、実行はしない。

-verb

MEL コマンドを表示してから実行。

-keepMel

一時的に MEL ファイルを保存。

-listRenderers

すべての使用可能なレンダラをリスト。

-renderer <string> または -r <string>

次の特定のレンダラを使用: sw、hw、vr、file。

-proj <string>

指定した Maya プロジェクトを使用してファイルをロード。

-log <string>

レンダー ログ ファイルとその場所を指定。ログ ファイルには標準的な出力情報および標準的なエラー情報が含まれています。

このフラグは Windows プラットフォームでのみ有効です。

このフラグを使用する代わりに、>、>>、または I などのコマンド リダイレクト演算子を使用してログ ファイルに書き込むこともできます。

-pythonver [2|3]

スクリプトの実行時に使用する Python のバージョンを指定します。Python 2 を使用してスクリプトを実行する場合は、-pythonver 2 を使用します。Python 3 を使用してスクリプトを実行する場合は、-pythonver 3 を使用します。

注: Python 2 は Linux と Windows でのみ使用できます。

一般的なフラグ

フラグ 定義
-rd <path>

イメージ ファイルを保存するディレクトリ。

-im <filename>

出力するイメージ ファイルの名前。

-fnc <int>

フレーム/アニメーション拡張子(Frame/Animation Ext) (名前(name)、名前.拡張子(name.ext)など)。詳細については、レンダー設定(Render Settings):共通(Common)タブ(『レンダリング』マニュアル)を参照してください。

-of <format>

出力イメージ ファイル フォーマット。サポート対象のファイル フォーマットについては、レンダー設定(Render Settings)ウィンドウのイメージ フォーマット(Image format)ドロップダウン リストを参照してください。

フレームの番号付けのオプション

フラグ 定義
-s <float>

アニメーション シーケンスの開始フレーム。

-e <float>

アニメーション シーケンスの終了フレーム。

-b <float>

アニメーション シーケンスのステップ フレーム。

-pad <int>

出力イメージ フレーム ファイル名拡張子の桁数。

-rfs <int>

フレームの番号の変更: 開始番号(Renumber frames: Start number) - レンダリング時の最初のイメージの番号。

-rfb <int>

フレームの番号の変更: フレーム間隔(Renumber frames: By frame) - フレーム番号を変更する場合の増分。

-skipExistingFrames

このオプションを有効にすると、レンダラはすでにレンダーされているフレームを検出してスキップします。この機能を使用すると、レンダリング時間を短くできます。

カメラのオプション

フラグ 定義
-cam <name>

使用するカメラを指定。

-rgb <boolean>

RGB 出力のオン/オフを切り替え。

-alpha <boolean>

アルファ(Alpha)出力のオン/オフを切り替え。

-depth <boolean> レンダーしたイメージに深度チャネルを含めるかどうかを指定します。

解像度のオプション

フラグ 定義
-x <int>

最終イメージの X 解像度を設定。

-y <int>

最終イメージの Y 解像度を設定。

-percentRes <float>

指定した解像度の割合(%)を使用してイメージをレンダー。

-ard <float>

(ソフトウェア レンダラ)

レンダリング イメージのデバイス アスペクト比。

-par <float>

(ハードウェア レンダラ、ベクター レンダラ)

レンダリング イメージのピクセル アスペクト比。

-x <int>

最終イメージの X 解像度を設定。

レンダー レイヤとパス

フラグ 定義
-rl <boolean:name>

各レンダー レイヤを個別にレンダー。

従来のレンダー レイヤとレンダリング設定の両方に適用できます。

-rp <boolean:name>

パスを個別にレンダー。

従来のレンダー レイヤにのみ適用されます。

-sel <boolean:name>

レンダーするオブジェクト、グループ、および/またはセットを選択。

レンダー セットアップ

レンダリング設定システムと組み合わせて次のフラグを使用します。「バッチ レンダー時にレンダリングの設定テンプレート ファイルを適用する」を参照してください。

フラグ 定義
-rst <string:filename>

シーン ファイルにレンダリング設定テンプレートを適用してから、コマンド ライン レンダリングを行います。サポートされているのは、以前にレンダリングの設定(Render Setup)エディタのファイル > すべて書き出し(File > Export All)を使用して書き出した .json テンプレートのみです。ファイル > 選択項目を書き出し(File > Export Selected)を使用して書き出したテンプレートはサポートされません。

-rsp <string:filename>

この .json ファイルからシーンのレンダー設定(Render Settings)を読み込んでから、コマンド ライン レンダリングを行います。

-rsa <string:filename>

Arnold for Maya レンダラでレンダリングする場合は、このフラグを使用します。

この .json ファイルから AOV を読み込んでから、コマンド ライン レンダリングを行います。これは、レンダリングの設定(Render Setup)エディタでファイル > シーン AOV を読み込み(File > Import Scene AOVs)を実行してから、バッチ レンダリングを行う操作と同等です。

MEL コールバック

フラグ 定義

-preRender <string>

レンダリングの前に実行する MEL コード。

-postRender <string>

レンダリングの後に実行する MEL コード。

-preLayer <string>

各レンダー レイヤの前に実行する MEL コード。

-postLayer <string>

各レンダー レイヤの後に実行する MEL コード。

-preFrame <string>

各フレームの前に実行する MEL コード。

-postFrame <string>

各フレームの後に実行する MEL コード。

-pre string

廃止されたフラグ。

-post string

廃止されたフラグ。