ジャンプ先: 概要. 戻り値. キーワード. 関連. フラグ. MEL 例.

概要

dgInfo [-allNodes] [-connections] [-dirty boolean] [-nodes] [-nonDeletable] [-outputFile string] [-propagation boolean] [-short] [-size] [-subgraph] [-type string]

dgInfo は、取り消し不可能照会不可能、および編集不可能です。

このコマンドは、DG に関する情報をプレーン テキストで出力します。出力される情報の範囲は、all フラグを使用した場合はグラフ全体、ノードやプラグを指定した場合はコマンド ライン上のノードやプラグ、そしてセレクション リストの順序で出力されます。接続の各プラグには、出力ラインの末尾に一緒に表示される状態情報が 2 つあります。2 つの各状態の 2 つの有効値が表示されます。DG がこれらの値からデータをプルした場合(通常は評価を使用)、またはこれらの値を使用してダーティ メッセージをプッシュした場合、値は更新されます。接続を通してデータをプルする方法には細かな点がいくつかありますが、わかりやすくするためにこれを「評価」と呼ぶことにします表示される値は、CLEAN または DIRTY の後に PROP または BLOCK が続きます。最初のキーワードの意味は、次のとおりです。
  1. CLEAN は、プラグの接続の評価に成功し、それ以降、ダーティ メッセージが通過していないことを意味します。また、接続の宛先がソースから値を受け取っていることも示します。
  2. DIRTY は、前回、プラグの接続の宛先側で評価が行われた後に、ダーティ メッセージがその接続を通過したことを意味します。
注: ノードのデータには他の要因に応じて異なる独自のダーティ状態があるため、接続がクリーンであっても、プラグのデータがクリーンであるとは限りません。その逆も同様です。2 番目のキーワードの意味は、次のとおりです。
  1. PROP は、接続内をダーティ メッセージが通過し、すべての宛先に転送することができることを意味します。
  2. BLOCK は、この接続でダーティ メッセージが停止し、どの宛先にも送信されないことを意味します。これは、アニメートされたシーケンスのフレーム変更など、多数の値の変更時にダーティ フラグが過剰に伝播することを防止するための最適化です。
CLEAN BLOCK のような組み合わせは、有効な DG では発生しません。これは、前回のダーティ メッセージ以降にプラグ接続が評価されたものの、そこに送信された新しいダーティ メッセージが伝播されないことを示します。 すなわち、下流のノードにはグラフが変更されたことが通知されず、適切に評価が行われません。この無効な状態から復旧するには、コマンド dgdirty -a を入力してダーティなものをすべてマークし、適切な評価を再開する必要がありますこのコマンドは DG ワールドのリセット/再起動に相当します。両方の状態タイプは、接続タイプに応じて動作が異なります。
  1. シンプル A -> B: 接続の両端のプラグは同じ状態情報を共有します。B から A に評価要求が送信されるか、A から B にダーティ メッセージが送信されると、状態情報が更新されます。
  2. 展開 A -> BA -> C: A、B、および C にはそれぞれ一意の状態情報があります。B と C は上記のように動作します。A の状態情報は B および C にリンクされています。これが CLEAN になるのは、B と C の両方が CLEAN である場合のみです。BLOCK になるのは、B と C が両方とも BLOCK である場合のみです。
  3. イン-アウト A -> BC -> A: A、B、および C にはそれぞれ一意の状態情報があります。B と C は上記のように動作します。A の状態情報は B および C にリンクされています。CLEAN|DIRTY フラグを指定すると、後方検索の後に、前方検索が行われます。
     if( C == CLEAN ) A = CLEAN else if( B == CLEAN ) A = CLEAN 
    ダーティ メッセージが A を通過すると、BLOCK 状態が設定されます。A がクリーンに設定されているか、評価が A を通過した場合は、PROP 状態が設定されます。
これらのルールには、他の例外がいくつかあります。
  1. この状態の変更情報はすべて、標準のコンテキストを使用するダーティ メッセージおよび評価にのみ適用されます。getAttr -t TIME コマンドを使用した場合のような、他のコンテキストにおける変更は、接続の状態に影響を与えません。
  2. パラメータ カーブおよびその他のパッシブ入力(パラメータ カーブから取得されたブレンド ノードなど)は、伝播を無効にしません。伝播を無効にすると、キーフレーミング ワークフローを実行できなくなります。
  3. メッセージによっては、接続状態情報が完全に無視することができます。たとえば、ノードの状態アトリビュートが変更されると、接続はブロッキング接続に変更されることがあるため、メッセージをすべての宛先の方向に 1 ステップ以上伝播する必要があります。このようにして、情報を更新できます。
  4. 特定の操作では伝播状態の使用をグローバルに無効にして、メッセージ フローを削減できます。最も単純な例は、評価マネージャでグラフを構築している場合です。評価マネージャはすべてのノードにアクセスする必要があるため、伝播をブロックできません。
  5. メッセージ システムは接続を経由するサイクル メッセージに対して保護されていますが、メッセージが接続を完全にバイパスして、ノードに直接送信されることがあります。DAG の親はこの方法で、子にメッセージを送信します。したがって、ノードとの接続がすべて BLOCK 状態になっていても、そのノードは引き続きダーティ メッセージを受信できます。

戻り値

なし

キーワード

debug, dependency, graph, node, output, connection

関連

dbfootprint, dgdirty, dgeval

フラグ

allNodes, connections, dirty, nodes, nonDeletable, outputFile, propagation, short, size, subgraph, type
ロング ネーム(ショート ネーム) 引数タイプ プロパティ
-allNodes(-all) create
グラフ全体をコンテキストとして使用します。
-connections(-c) create
接続情報を出力します。
-dirty(-d) boolean create
ダーティかクリーンのノード、プラグ、接続のみを出力します。既定では両方を出力します。
-nodes(-n) create
指定したノードを出力します。-all を使用した場合はグラフ全体を出力します。
-nonDeletable(-nd) create
削除できないノードも含まれます(通常は無視します)。
-outputFile(-of) string create
STDERR ではなく、ファイル FILE に出力を送信します。
-propagation(-p) boolean create
伝播、非伝播のノード、プラグ、接続のみを出力します。既定では両方を出力します。
-short(-s) create
ロング フォーマットではなく、ショート フォーマットで出力します。
-size(-sz) create
指定したすべてのノードのデータブロック サイズを表示します。選択したすべてのノードのタプルの値が返されます(NumberOfNodes、NumberOfDatablocks、TotalDatablockMemory)。
-subgraph(-sub) create
ノードまたはプラグが影響するサブグラフを出力します。-all を使用した場合は、サブグラフにグループ化されたグラフにすべてのノードを出力します。
-type(-nt) string create
NODETYPE タイプのノードのみを表示するよう、出力をフィルタします。

フラグはコマンドの作成モードで表示できます フラグはコマンドの編集モードで表示できます
フラグはコマンドの照会モードで表示できます コマンド内でフラグを複数回使用できます。

MEL 例


// create a node
createNode -n NODE transform;
setKeyframe NODE.translate;

// Print all things connected to node NODE
dgInfo -c NODE;

// Print all connections currently in the graph
dgInfo -c -all;

// Print the datablock size of all nodes currently in the graph
dgInfo -sz -all;
// Return: 12 12 12314 //

// Print all connections to attribute tx on node NODE
dgInfo -c NODE.tx

// Print all dirty connections in the entire graph
dgInfo -c -all -d on;