Autodesk Nastran の実行

このセクションに到達する頃には、インストールした Autodesk Nastran が完全に機能する状態になっているはずです。そうでない場合は、次に進む前に、以前の各セクションを確認しておいてください。

Autodesk Nastran はコマンド ラインから実行します。プログラムの名前(nastran.x)に続けて、初期化ファイルの名前、および実行する Nastran モデル ファイルの名前を入力することによって実行できます。Nastran ファイルと初期化ファイルの順序は重要ではありません。例:

> nastran.x Nastran.INI sample.nas

以下は同じように有効です。

> nastran.x sample.nas Nastran.INI

また、『リファレンス ガイド』 の「NASTRAN コマンド ライン」に記載されているその他のオプションをコマンド ラインに指定することができます。これらのオプションは、コマンド ラインで初期化ファイルやモデル ファイルの前に置く必要があります。例:

> nastran.x [OPTIONS] Nastran.INI sample.nas

または複数のオプションの例を示します。

> nastran.x NPROCESSORS=1 SYSTEMSTATUS=ON Nastran.INI sample.nas

Autodesk Nastran の実行について説明するために、単純な例が使用されています。次のコマンドを使用して、作業フォルダを作成し、新しく作成したフォルダに、テスト ファイルおよび Nastran.INI をコピーします。次に、Autodesk Nastran を実行する方法について説明します。コマンド シーケンスを以下に示します。

> mkdir nas_test
> cd nas_test
> cp /opt/Autodesk/Nastran_2022/Example\ Files/en-us/Test.nas .
> cp /opt/Autodesk/Nastran_2022/ini/Nastran.INI .
> nastran.x Nastran.INI Test.nas
注: 示された例では、フォルダの名前に 1 つのスペースが含まれているため、これを「エスケープ」してコマンドの動作を許可するには、コマンド ラインにバックスラッシュ(\)が必要です。その他、「特殊な」文字をコマンド ラインで使用する場合にも、エスケープが必要になります。また、' .' (スペース + ピリオド)が 3 行目と 4 行目の最後に必要になります。ピリオドは現在の作業フォルダを表します。

この結果、動作シミュレーションになるはずです。これに失敗した場合は、ライセンス設定を確認するか、技術サポートに連絡してください。