マテリアルにテクスチャを適用した後、形状に合わせてテクスチャの方向を調整することができます。この機能は、上級ユーザにのみ推奨されます。
テクスチャ空間は、テクスチャが項目に適用される方法を記述します。たとえば、円柱状のテクスチャ空間をパイプに適用すると、パイプ上のテクスチャがより自然にレンダリングされます。項目のテクスチャ空間は、元の CAD アプリケーションで割り当てられ、ネイティブ CAD ファイルに格納される場合と、マテリアル マッピング機能の[直方体]、[平面]、[円柱状]、[球状]の各オプションを使用して設定する場合があります。各テクスチャ空間オプションでは、項目の周囲に仮想的な境界ジオメトリが適用され、この境界ジオメトリの下のジオメトリに可能な限り一致するようにテクスチャがシュリンクラップされます。
項目にテクスチャを適用した場合は、使用可能な 4 つのテクスチャ空間から最適のものが使用されます。結果が意図したものと異なる場合は、テクスチャ空間を編集できます。編集に使用できるオプションは、選択したマテリアル マッピングのオプションによって異なります。
- [平面マッピング]: イメージが 2D サーフェスに投影されているかのように、イメージをマッピングします。投影方向からイメージが歪むことはありませんが、曲面上に投影したり横から表示すると歪みます。オブジェクトに合わせてイメージの尺度が調整されることはありません。このマッピングは、平面に対して最も一般的に使用されます。
- [ボックス マッピング]: 直方体状の形状にイメージをマッピングします。イメージは、オブジェクトの各面で繰り返されます。
- [球状マッピング]: 球状オブジェクトにイメージをマッピングします。マップの上下のエッジは球の「北極と南極」で収束して点になります。
- [円柱状マッピング]: 円柱状オブジェクトにイメージをマッピングします。円柱の側面にはイメージが継ぎ目なく投影されますが、円柱の上部と下部のエッジではイメージがつながりません。イメージの高さは、円柱の軸に合わせて拡大または縮小されます。
- [明示的マッピング]: ジオメトリの一部として明示的なテクスチャ座標を持つオブジェクトに対し、Autodesk レンダリングは、既定では、テクスチャ空間マテリアル マッピング(平面マッピングなど)ではなく、明示的なテクスチャを使用します。明示的なテクスチャ座標のレンダリングを有効にするには、このコマンドを使用します。このオプションは、選択したオブジェクトに明示的な UV 座標がない場合は使用できません。