PowerShape による、投影された体積の計算

PowerShape は、次のように、サーフェスの体積を計算します。

  1. アクティブ平面を垂直に見て、外側サーフェスの下の投影体積(体積 A)が計算されます。
  2. アクティブ平面を垂直に見て、内側サーフェスの下の投影体積(体積 B)が計算されます。
  3. 体積 A が、体積 B から差し引かれ、投影された体積が表示されます。

次の閉じたサーフェスの例では、不確定要素がないため、計算された値は、サーフェスに含まれる実際の体積です。

しかしながら、開いたサーフェスの体積は正確ではないため、ワークプレーンにどのように投影されるかによって変わってきます。次の図は、アクティブワークプレーンのサーフェスとの関連によって、計算された値がどのように変わってくるかを示します。

投影がどのように結果に影響するかを示す良い例として、ここではボトルを取り上げます。ワークプレーン(上方フェーシングの下の体積)の上に直立させる場合、外側サーフェスにはネック部分は含まれません。上方フェーシング内側サーフェスの下の体積がそこから減算されると、結果はボトルの容量にはなりません。

ボトルを逆にしても類似した問題を引起こす可能性があります。 しかし、ボトルを横に置いた場合、開いたネックはワークプレーンの上から見ることができないため、計算は歪曲されません。容量は、正確に計算されます。

平坦な開いた領域を持たない複雑なカーブを持つ開いたサーフェスでは、ワークプレーンに相対するサーフェスポジションによって、計算された値が異なることを認識する必要があります。可能な場合、投影体積を計算する前に全てのサーフェスを閉じるか、アクティブワークプレーンを構成することで、開いた部分がワークプレーン上にあるか、ワークプレーンと垂直になるようにします。

次の図は、ボトルのモデルをワークプレーン 上に配置し、「正確な」体積を得る方法を示します。

計算パーツに、中央の円筒が含まれない

閉じたサーフェス

ワークプレーン上に開いたエッジ

ワークプレーンと垂直な開いたエッジ