ネストされた規則セットを使用して、ビュー フィルタの AND 条件と OR 条件を結合します。
このビデオは、関連するビデオに示された例をもとに構築されます。次の内容を説明します。
規則によるフィルタをビューに対して作成する場合、OR 規則セットと一緒に AND 規則をネストすることができます。ネストした規則セットにすることで、要素の間の複雑な関係を指定するための強力なフィルタを作成することができます。
たとえば、モデル内でコンクリート基礎で 2 時間の耐火等級を持つ構造剪断壁を探すとします。これを実行するには、ネストされた規則セットを使用します。ただし、目的の結果を得るには、規則セットを慎重に構築する必要があります。
最初に[フィルタ]ダイアログ ボックスを開きます。[プロパティ]パレットで、[表示/グラフィックスの上書き]をクリックします。[フィルタ]タブを選択し、[編集/新規作成]をクリックします。この場合は、既存のフィルタを使用して開始します。コンクリート壁のフィルタを選択し、[複製]を選択します。新しいフィルタに名前を入力し、[OK]をクリックします。
このフィルタには、CMU またはコンクリート壁を選択する OR 規則が含まれています。構造および剪断壁の要件に関する情報を含めるために、AND 規則を追加します。[セットを追加]をクリックします。ドロップダウン リストから AND 規則を選択して、構造剪断壁および 2 時間耐火等級の壁の規則フィルタを定義したら、[OK]をクリックします。
ビューに新しいフィルタを追加し、塗り潰しパターンを赤で上書きするように設定します。[OK]をクリックして、フィルタを適用します。
期待した結果が得られていないはずです。構造プロパティや耐火等級に関わらず、フィルタはすべてのコンクリートおよび CMU 壁を選択し、さらに耐火等級が適用された構造木材の壁を選択しています。何が実行されたか確認するために、[フィルタ]ダイアログを再度開いてみましょう。
最上位レベルの規則セットに OR 条件を使用しているため、true であるすべての規則にフィルタが適用されています。ネストされた AND 規則は OR 条件にネストされ、目的とは異なる壁が含まれてしまう結果となっています。これを修正するには、最上位レベルの規則セットで AND 規則を使用して、構造壁と 2 時間耐火等級を最初に定義します。次に OR 関数を使用してさらにフィルタ条件を調整します。
このフィルタをビューに適用します。これで目的の結果が得られました。
ネストされたフィルタを作成する場合は、必要な結果を取得するために、AND 条件と OR 条件の関係を理解することが重要です。場合によっては、フィルタで目的の結果が得られることを確認するために、小規模の例でフィルタを最初にテストすることをお勧めします。