ビデオ: グローバル パラメータを使用する

グローバル パラメータを使用すると、中央の場所からコントロールできる可変の拘束をプロジェクト内で設定できます。

このビデオは、次のことを示します。

  1. グローバル パラメータを作成する。
  2. グローバル パラメータを寸法に割り当てる。
  3. グローバル パラメータを適用して要素のパラメータ値をコントロールする。
注: このビデオは、Revit 2017 を使用して作成されました。これよりも新しいソフトウェア リリースを使用するときは、機能やユーザ インタフェースが異なる場合があります。

トランスクリプト

プロジェクト ファイルでグローバル パラメータを使用すると、要素のジオメトリをコントロールし、プロジェクト内のさまざまな要素間の関係を構築することができます。また、計算式で複数のグローバル パラメータを複雑に関連付けて、パラメーターでコントロールすることもできます。

この例をご覧ください。教室へ続くドアは、垂直に交わる壁に拘束されています。この壁を移動すると、ドアも同様に移動します。この関係を変更して、常に変わらない拘束から、状況に応じて変化する拘束にするには、グローバル パラメータを使用します。

まず、[管理]タブの[グローバル パラメータ]をクリックします。[グローバル パラメータ]ダイアログで、新しいパラメータをクリックして作成します。ここではドア フレームのオフセットのコントロールにパラメータを使用し、値を設定します。グローバル パラメータの既定値を指定し、[OK]をクリックします。

次に寸法を配置し、この寸法を使用して、パラメータをジオメトリの条件に適用します。寸法を選択し、コンテキスト タブの[ラベル]ドロップダウン リストをクリックして、グローバル パラメータを適用します。グローバル パラメータの値に基づいてドアの位置が変更されました。寸法の隣に表示されている鉛筆アイコンは、値がグローバル パラメータによってコントロールされていることを示します。寸法の表示を消去することもできます。ただし、そのときに警告ボックスで[OK]をクリックすると、グローバル パラメータによる寸法のコントロールを続行できます。

同様の手順で他のドアにもグローバル パラメータを適用します。そうすれば、グローバル パラメータを変更するだけですべてのドアの位置を変更できます。

さらにグローバル パラメータによって特定のインスタンス パラメータを直接コントロールできます。たとえば、この断面図にある天井要素は、天井プレナム空間の一貫性を維持するために、上階の床スラブの下端に拘束されています。グローバル レポート パラメータで 1 階の天井の位置を設定します。

天井高さのグローバル パラメータで、採光窓の上端を拘束し、新しいグローバル パラメータを使用して、採光窓の下枠を天井の高さから求める式を入力します。これによって、上階の構造が変更されても、天井の位置と採光窓が自動的に調整され、設計上必要な最小の天井プレナム空間を確保することができます。

グローバル パラメータを使用して、モデル内の要素の間に関係を設定することで、モデルのジオメトリの更新と維持が簡単にできるようになります。