フレーム ファミリ内の参照を修正して形状ハンドルの動作を変更します。
このビデオは、次のことを示します。
Revit のフレーム要素は明確で予測可能なモデリング動作を備えていますが、特定の状況において、接合要素に対して異なる応答をするように既定の動作を修正すると便利な場合があります。
こうした状況を説明するため、ここでは、切り取り端付きのプレキャスト梁の参照面を変更して、カットバック オプションと切り取り端の深さオプションを紹介し、それらがメインの支持梁に適応する様子を示します。この例には、切り取り端付きの梁で使用する 2 セットの形状ハンドルがあります。一方は切り取り端の深さを調整するもので、もう一方はカットバックを調整するものです。パラメータを使用すると、より正確に変更することができます。
ファミリ レベルでは、これらのフィーチャを定義する 3 つの参照面があります。[左]面は、接合部における梁の配置基準線の端点を定義します。[要素左]面は、梁の物理的な範囲、つまりジオメトリの端点を定義します。3 つ目の[C]平面と呼ばれる面は、梁内の切り取りの深さを定義します。
梁ファミリを調整して支持梁への収まりを向上させるには、その参照面を調整します。最初に、梁のスイープを編集して、そのパスの端点を[左]面に揃えます。次に、押し出しの右側が[要素左]参照面にロックされるように位置合わせをします。
これで、プロジェクトにロードして戻したときに、ジオメトリの範囲が結合まで広がり、切り取り端が支持梁と同じ平面にとどまります。この例では、1 つ目の形状ハンドル セットによって梁の切り取り端のエッジからカットバックが調整されます。これは、1 つ目の形状ハンドル セットが[要素左]面によって割り当てられているためです。2 つ目の形状ハンドル セットは、現在はジオメトリを動かさない参照面にアタッチされていますが、距離は表示します。
ここで、未設定の参照面の位置を[左]面と[要素左]面の間に変更して、梁の配置基準線の端点にロックします。これで、[C]平面によって梁ジオメトリの範囲を動かすことができます。支持梁が変化すると、切り取り端付きの梁は[要素左]参照面から調整されますが、ジオメトリの端点では[要素左]面からの固定距離が維持されます。この例では、接合部カットバックでも[要素左]面が修正されます。
ファミリ内で参照面について綿密に計画してうまく利用することで、フレーム要素を調整して、プロジェクトのニーズに最も適したモデリングの柔軟な選択肢を得ることができます。