ビデオ: 複数平面の鉄筋に関する詳細

複数平面の鉄筋のセットおよびインスタンスをモデルに配置して、さまざまな配筋方法の設計と使用に対応します。

このビデオは、次のことを示します。

  1. 梁内で既存の鉄筋インスタンスを選択し、スケッチ モードで[多平面]ツールを使用して元の鉄筋インスタンスの形状を複製し、コネクタ セグメントを追加する。
  2. 鉄筋スケッチ ツールを使用して、柱のコーベルに複数平面の鉄筋のインスタンスを 2 つ追加する。
  3. 3D ビューで ViewCube と鉄筋形状コントロールを使用して、複数平面の鉄筋を表示および調整する。
注: このビデオは、Revit 2013 を使用して作成されました。これよりも新しいソフトウェア リリースを使用するときは、機能やユーザ インタフェースが異なる場合があります。

トランスクリプト

Revit でスラブ、柱、梁などのコンクリート要素を配筋する場合、通常は要素内部の単一の平面上に鉄筋を配置します。平面の鉄筋のインスタンスを個別に配置するか、鉄筋のセットを配置できます。後者では、要素のカバー範囲に基づいてインスタンスが繰り返されます。ただし、設計によっては複数の平面に曲がった鉄筋が必要になる場合があります。

Revit で複数平面の鉄筋を配置する基本的な方法を例示するために、1 つの鉄筋インスタンスをこの円錐形の梁に配置しました。鉄筋インスタンスを選択し、[スケッチ編集]をクリックしてスケッチ モードを開始します。ここで、[多平面]をクリックします。選択した鉄筋インスタンスの形状が梁の反対側の端に複製され、鉄筋のコネクタ セグメントが複製とオリジナルの間に追加されます。スケッチ モードでは、作図領域で該当するチェック ボックスをクリックしてコネクタ セグメントを有効または無効にできます。複製の形状を無効にしてオリジナルの形状を残し、1 つまたは 2 つのコネクタ セグメントがコンクリート要素に沿って伸びるようにすることもできます。複数平面の鉄筋はパラメトリックにフレキシブルであることが分かります。また、梁が長くなったり、短くなったり、またはオフセットされると、かぶり参照が優先されます。

次の例では、複数平面の鉄筋のインスタンスを 2 つ追加して、柱のコーベルの既存の配筋を強化します。この断面図ビューのように柱が二分されます。1 つ目のインスタンスを追加するには、[鉄筋をスケッチ]ツールを選択し、梁の上にある 2 つ目のスターラップの上部でスケッチを開始します。これは、左端の垂直の鉄筋インスタンスのすぐ内側にあります。次に、下に向かってコーベルを越えるように直線を描き、右側に 40 度の角度でコーベルのかぶり参照にスナップします。最後に、[多平面]ツールをクリックし、作図領域で一番下のコネクタ ボックスを選択して、このインスタンスの配置を完了します。

同じ手順で、複数平面の鉄筋の 2 つ目のインスタンスを配置しますが、今度は方向を逆にします。柱の右側で下に向かい、左側にのコーベルを超えるように 140 度の角度でスケッチして、このインスタンスの形状が 1 つ目のインスタンスの形状の鏡像になるようにします。ここで、3D ビューで ViewCube を使用して柱の上面を表示し、最初のスケッチで得られた鉄筋の配置を確認します。ご覧のように、追加した複数平面の鉄筋はかぶり参照まで正しく伸びていますが、他の鉄筋インスタンスとの衝突を避けるために、まだ手動で調整する必要がありそうです。

必要に応じて鉄筋形状コントロールを使用し、垂直の鉄筋がスターラップと交差しないようにします。鉄筋の配置を変更したら、3D ビューで配置を確認します。再び、コーベルのスターラップの近くでジオメトリの交差のインスタンスを探し、必要に応じてさらに調整します。

これらの複数平面の鉄筋用のスケッチ ツールを使用することで、構造モデルにおける一般的な配筋の複雑な詳細化が容易になります。