構造接合の交換と同期

Revit と Advance Steel 間で、使用可能な鉄骨接合をマクロとして SMLX 経由で交換、同期します。

Revit ライブラリで使用できる構造用鉄骨接合の 130 個の定義済みタイプの完全なリストは、「標準接合」を参照してください。

Revit で使用可能な鉄骨接合は、接合のマクロとして 2 つのアプリケーション間で交換されます。Advance Steel で使用可能な追加の鉄骨接合は、梁とプレートのみが個別のオブジェクトとして Revit に取り込まれます。



Synchronization ダイアログには、追加、削除、または修正したすべての接合が表示されます。

鉄骨の接合を . smlx 形式で書き出すと、すべての鉄骨接合パラメータが xml ファイルに書き出されます。.smlx ファイルがモデルと同期されると、接合パラメータが比較され、いずれかのパラメータ値が変更されていると、Synchronization ダイアログに Modified 行が表示されます。Synchronization ダイアログでは、変更内容は Change 列に "Connection parameter" と表示されることによって反映されます。

注: また、Synchronization ダイアログには、接合関連の列を追加することもできます。

接合関連行を選択して適用すると、すべての接合パラメータがモデルの接合にプッシュされます。なお、接合パラメータの一部のみを適用するオプションはありません。

接合のフィルタは、Synchronization ダイアログで使用できます。このフィルタのチェックボックスを使用することで、ダイアログで接合関連行を表示または非表示にすることができます。



鉄骨接合のバージョン

鉄骨接合マクロにはバージョンがあります。このプロパティは、. smlx ファイルの内部に書き出されます。マクロにパラメータが追加されて更新されると、マクロのバージョンが変わります。接合のバージョンがファイルとモデルで異なっている場合は、同期ダイアログでは 2 つのバージョンに共通するパラメータのみが適用されます。接合の .smlx ファイル バージョンは同期操作によって変更することができないため、ダイアログでは Apply All Actions の使用後にパラメータの差分が表示されます。

承認ステータスの交換

鉄骨接合に対して設定した承認ステータスも、Revit と Advance Steel 間で交換して同期することができます。鉄骨接合を選択すると、Revit の[プロパティ]パレット内にこのパラメータが表示されます。

Advance Steel では、承認ステータスは Advance Joint Properties ダイアログ内に表示されます。このダイアログにアクセスするには、接合ボックスをダブル クリックするか、接合ボックスまたは任意の接合要素を選択し、右クリックしてコンテキスト メニューから Advance Joint Properties を選択します。

Synchronization ダイアログに、承認ステータスの変更内容が反映されます。 Synchronization ダイアログでは、変更内容は Change 列に "Approval status" と表示されることによって反映されます。 ファイルの値とモデルの値の違いは、Synchronization ダイアログに Approval status - File 列および Approval status 列を追加することによって表示できます。



Advance Steel データベース(AstorBase ApprovalStatus テーブル)には、次の値が用意されています。

Revit では、[構造]タブ [接合]パネルからアクセスできる[構造接合の設定]ダイアログの[パラメータ]タブに承認ステータスを追加することができます。 既定では、Revit には[なし]という承認ステータスしか用意されていません。 この既定のステータスは、Advance Steel の Not Set ステータスと同じ意味を持っています。したがって、これら 2 つの値の違いは Synchronization ダイアログには反映されません。

Synchronization ダイアログに反映されるのは、Advance Steel から既定で取得される承認ステータスの値(Not Set、Revised、Comment、Approved、Rejected)だけです。 Advance Steel や Revit で作成した追加の値は認識されず、[Not Set]の値として処理されます。 Advance Steel の既定の承認ステータスが Revit のモデル内に存在しない場合は、同期ダイアログ中の行がモデルに適用される際に自動的に作成されます。