ワークシェアされているファイルを修復する

破損したワークシェアされているファイルの中央モデルを手動で修復するには、これらの手順を実行します。

注: 次の手順は、ファイル ベースのワークシェアリングにのみ適用されます。サーバ ベースのワークシェアリングの詳細については、「サーバベースの中央モデルの旧バージョンを復元する」を参照してください。
  1. 破損したモデルの使用を中止するようユーザに指示します。
  2. 中央モデルのバックアップ フォルダを探し、このフォルダを別の場所にコピーします。

    Revit は、<中央モデル名>_backup というフォルダに、中央モデルのバックアップ情報を保存します。

    この手順により、バックアップの復元プロセスで、元の場所に保存されている破損したモデルへのアクセスを避けることができます。

  3. 次の手順で、中央モデルのバックアップ コピーを復元します。
    1. Revit を起動します。
    2. [コラボレート]タブ[同期]パネル (バックアップを復元)をクリックします。
    3. [フォルダの参照]ダイアログで、中央モデルのバックアップ フォルダのコピー(手順 2 で作成)にナビゲートし、[開く]をクリックします。

      ダイアログに「プロジェクト ファイル <file_name> が見つかりません。修復しますか?」というメッセージが表示されたら、[はい]をクリックします。

    4. [プロジェクト バックアップのバージョン]ダイアログで、ファイルを修復するときに使用するバージョンを選択します。
    5. [名前を付けて保存]を使用して([保存]コマンドを使用しないこと)、別の名前でファイルを保存します。
    6. ファイルを開くかと尋ねられた場合は、[いいえ]をクリックします。
    7. [プロジェクト バックアップのバージョン]ダイアログを閉じます。
  4. 復元されたモデルで問題を修正します。
    1. [ファイル]タブ [開く] (プロジェクト)をクリックします。
    2. [開く]ダイアログで、復元したモデルに移動し、[監査]オプションを選択して[開く]をクリックします。

      [監査]オプションは、モデル内の壊れている要素をスキャン、検出、修正します。このオプションを使用すると、ファイルを開くのに時間がかかる場合があります。

    3. [管理]タブ[設定]パネル (未使用の項目を削除)をクリックします。

      プロジェクトから未使用の項目を削除することにより、ファイルのサイズを小さくすることができ、すばやく開くことができるようになります。削除された未使用の項目の一部に細かな破損が含まれ、将来的な問題の原因となる場合があります。

    4. ファイルを閉じ、Revit を終了します。
  5. 中央モデルやモデルのローカル コピーが保存されているすべてのコンピュータの Temp フォルダを空にします。

    この操作を行うことにより、ファイルでいっぱいになった Temp フォルダが原因でディスク容量不足による問題が発生することを防げます。さらに、Revit により、Temp 内に保存されている一部のファイルの新しいバージョンが強制的に作成されるため、破損の可能性のある古いファイルを引き続き使用することがなくなります。

    重要: 中央モデルが保存されているコンピュータ、チーム メンバーがモデルのローカル コピーでの作業に使用するワークステーションでこの作業を実行します。
    1. Windows デスクトップで Windows エクスプローラーを開きます。アドレス バーに %TEMP% と入力して Temp に移動します。
    2. Temp フォルダからできるだけ多くのファイルを削除します。

      コンピュータの他のアプリケーションで使用されている一部のファイルは削除できません。削除したファイルは、必要に応じて自動的に再作成されます。

  6. プロジェクトのローカルの Revit ファイルとバックアップ コピーをデスクトップ(またはコンピュータ上の別の一時的に保存する場所)に移動します。

    Temp フォルダを空にする操作と同じ効果により、この手順を行うと、Revit によってプロジェクト ファイルの新しいバージョンが 強制的に作成されます。

  7. 間違いなくエラーなしで開くことができるように、復元された中央モデルのローカル コピーを作成します。[中央モデルと同期]を実行して、ワークシェアリング操作が期待どおりに機能することを確認します。
  8. 復元された中央モデルの新しいローカル コピーを作成するよう、各チーム メンバーに依頼します。これで、復元したモデルでの作業を続行できます。