ベクター処理とラスター処理について

ビューとシートを出力するときは、ベクター処理かラスター処理を選択できます。

出力ジョブの処理タイプを指定するには、[出力設定]ダイアログを使用します。

ヒント: Revit LT では、可能な場合は常に、ベクター処理を使用します。

ベクター処理

ベクター イメージでは、線分や曲線(パス)の作成に数式が使用されます。イメージを拡大表示しても、線分や曲線の表示は滑らかなままです。出力時にもイメージの品質は高いままで保たれます。

ベクター処理には次の利点があります。

ベクター処理 を選択して一連のシートやビューを出力すると、Revit LT によって次の操作が実行されます。

ラスター処理

ラスター イメージは、個別に描画されるピクセルによって構成されます。イメージを拡大表示すると、個々のピクセルが際立ちます。

通常、ラスター処理で生成される出力は、ベクター処理よりも品質が低くなります。ただし、一部の出力ジョブではラスター処理が必要です。次の条件のいずれかがあてはまる場合、Revit LT では、ビューに対してラスター処理が自動的に適用されます。

ラスター処理にかかる時間は、ビューの規模とグラフィックスの量によって異なります。Revit LT からの出力時のパフォーマンスを向上させるには、出力するビュー内で、上記のうちあてはまる条件を減らすか、なくすようにしてください。

Revit LT では、ラスター処理を必要とするビューに対しては、自動的にラスター処理が適用されます。このため、ベクター処理の利点を確実に活用するには、大半の出力ジョブで[ベクター処理]を選択してください。 ページが空白のまま出力されてしまったり、一部の要素が消えてしまっている場合など、出力に生じた問題を修正する必要があるときには、[ラスター処理]を選択してください。

注: ラスター処理を使用すると、ダイアログが表示されます。このダイアログ ボックスは、INI ファイル内で表示/非表示を設定することができます。「Revit .ini のメッセージ設定」を参照してください。