概要 - データ書き出し用のオブジェクトを選択する

ブロックとその属性や、図面のプロパティ情報も含めて、データを書き出すオブジェクトを選択できます。

データを書き出す図面を選択したら、次の手順では、どのオブジェクトとオブジェクト プロパティを書き出すかを指定します。これが、表または外部ファイルに出力されるデータとなります。既定では、ブロックや外部参照内のオブジェクトも含めて、モデル空間とペーパー空間の両方からオブジェクトが書き出されます。[データ書き出し - 追加設定]ダイアログ ボックスを使用すると、既定の設定を変更できます。

[データ書き出し]ウィザードの[オブジェクトを選択]ページには、オブジェクトのリストが表示されます。このページでは、フィルタを使用してオブジェクト タイプ(ブロックまたは非ブロック)ごとに表示することもできます。オブジェクトの一覧をさらに絞り込むことができます。たとえば、属性を持つブロックのみを表示できます。

オブジェクトとそのプロパティは、常にワールド座標系(WCS)を使用して書き出されます。

書き出すオブジェクト プロパティを選択する

オブジェクトを選択したら、次の手順では、どのプロパティを書き出すかを指定します。

[データ書き出し]ウィザードの[プロパティを選択]ページには、[オブジェクトを選択]ページで選択したオブジェクトのプロパティの一覧が列形式で表示されます。このページで、データを書き出して列形式で出力するプロパティを最終的に選択します。[一般]、[ジオメトリ]、[属性]などの定義済みの分類フィルタを使用すると、プロパティの一覧を絞り込むことができます。

データ書き出し設定をフィルタするプロパティの分類

書き出すプロパティを分類すると、簡単にフィルタできます。たとえば、ジオメトリに関するプロパティのみを表示する場合は、[プロパティを選択]ページで[ジオメトリ]フィルタのチェック ボックスをオンにします。

[プロパティを選択]ページに表示される、書き出すプロパティのフィルタの分類を次に示します。次の分類があります。

注: [プロパティを選択]ページの分類フィルタは、[プロパティ]パレットに表示される分類と同じものです。

プロパティの名前

プロパティ データを書き出した後、既定のプロパティ名がデータ グリッドの列見出しに使用されます(例: 幅、長さ、面積など)。これらのプロパティの名前を変更して、列見出しを指定した名前で置き換えることができます。たとえば、線分の長さプロパティを書き出し、ただし列見出しには距離を参照するデータを示す必要がある場合は、[プロパティを選択]ページの[表示名]列で「長さ」を「距離」に変更できます。

ポリラインの長さプロパティの表示名が、「距離」に変更されます。

プロパティ データと単位設定

データ ソースとして複数の図面を選択したときに、各図面で単位設定が異なっている場合、作図単位が一致していないことを示すメッセージが表示されます。この場合、現在の図面の単位設定が、プロパティの数値の変換に使用されます。

たとえば、現在の図面の単位設定が「インチ」に設定され、別の図面の単位設定が「ミリメートル」に設定されている場合、書き出される数値データは自動的にインチに変換されます。これは、現在の図面がデータ ソースに含まれていない場合であっても同様です。

プロパティの種類

各プロパティの値は、文字データまたは数値データのいずれかとして扱われます。たとえば、半径や長さといったプロパティは、数値データとして扱われます。属性の数値は、文字として扱われます。これは、計算式の列を使用して書き出しデータに対して算術関数を実行する場合に考慮すべき重要なことです。

XYZ 方向の尺度が均等でないブロック

XYZ 方向の尺度が均等でないブロック内のオブジェクトは、その数値が正しくなく有用でないことがあるため、書き出すことはできません。たとえば、XYZ 方向に異なる尺度を指定して挿入したブロック内に円がある場合、その円オブジェクトは真の円ではなくなります。

書き出し中に、XYZ 方向の尺度が均等でないブロックが検出され、そのブロック内のオブジェクトは書き出されないことを知らせるダイアログ ボックスが表示されます。

異尺度対応オブジェクト

異尺度対応オブジェクトのプロパティ データは、現在の注釈尺度の設定を使用して書き出されます。