概要 - 旧図面ファイル形式で図面を保存する

旧バージョンの製品と互換性のある形式で図面を保存することができます。

現在のバージョンのプログラムで作成した図面を、旧バージョンと互換性のある形式で保存することができます。ただしこれにより、現在のバージョンに固有の情報が、新しい図面では削除されるか、または別の種類のオブジェクトに変更されることがあります。

現在のバージョンのプログラムを使用して旧バージョンで作成された図面を開いた場合、現在のバージョンに固有の情報を追加しなければ、データを失うことなく以前のバージョンの形式で図面を保存できます。

注: ファイルを AutoCAD Release 12 または AutoCAD LT Release 2 で使用するには、ファイルの種類に[AutoCAD R12/LT2 DXF(*.dxf)]を指定して図面を保存します。

旧バージョンで作成した図面を元の形式で保存する場合は、ファイルを読み込み専用に設定するか、その図面を現在のバージョンのプログラムで開き、[名前を付けて保存]ダイアログ ボックスの[ファイルの種類]オプションを使用して、元の形式で保存します。

図面を旧バージョンの形式で保存すると、データが損なわれる可能性があるため、現在の図面が上書きされないように、必ず別の名前を付けてください。現在の図面に上書きした場合は、保存するときに作成されるバックアップ ファイル(filename.bak)から上書きされたバージョンを元に戻すことができます。

トレースを含む図面を保存する

トレースは、既存の図面を変更することなく、Web およびモバイル アプリで図面に変更を加えるための安全な空間を提供します。これは、共同作業者が図面にフィードバックを追加できるように、図面上に置かれた共同作業が可能な仮想のトレーシング ペーパーのようなものです。図面にトレースを作成し、その図面を共同作業者と共有して、共同作業者がトレースとその内容を表示できるようにします。

トレースは、2010 以降の図面ファイル形式でのみサポートされており、DXF 形式ではサポートされていません。

寸法の自動調整を保持する

通常は、AutoCAD 2002 以降のバージョンで作成された自動調整寸法は、旧バージョンで保存した後に、現在のバージョンで再び開くと自動調整が保持されます。ただし、旧バージョンを使用して寸法が記入されたオブジェクトを修正中に新しいオブジェクトを作成してしまうと、図面を現在のバージョンで開いたときに寸法の自動調整が変更されます。たとえば、寸法を記入した線分をトリムして、線分の内部の一部を削除すると、2 つの線分オブジェクトができ、自動調整寸法は、線分オブジェクトの一方だけに適用されます。

図面を AutoCAD R12/LT 2 DXF ファイルとして保存した後に現在のバージョンで再び開くと、寸法の自動調整機能は失われます。

大きなサイズのオブジェクトを含む図面を保存する

旧図面ファイル形式(AutoCAD 2007 または AutoCAD LT 2007 以前)に保存する図面は、256MB より大きなオブジェクトをサポートしていません。

旧バージョンで保存するときの制限

バージョン 2012 形式のモデル ドキュメント図面ビューを含む図面の保存には、次の制限があります。

Release 2000/LT 2000 形式での図面の保存には、次の制限があります。

Release 14/LT 98/LT 97 形式での図面の保存には、次の制限があります。

Release 12J/LT 2 DXF 形式での図面の保存には、次の制限があります。