概要 - 位置マーカー

位置マーカーは、地理的位置をマークし、ラベルを付けるためにモデル空間に配置する注釈です。

位置マーカーは、点、引出線、マルチ テキストで構成されます。多機能グリップを使用して、引出線の長さを変更したり、マルチ テキストの位置を変更することができます。

システム変数 GEOMARKPOSITIONSIZE を使用して位置マーカーのサイズをコントロールすることができます。ただし、このシステム変数は、作成時の位置マーカーのサイズのみをコントロールします。作図領域に配置された位置マーカーのサイズを変更するには、[プロパティ]パレットを使用します。

縮小ズームしたときに簡単に位置マーカーが見つけられるように、位置マーカーにはズーム非依存の黄色いインジケータが含まれています。ただし、[2D ワイヤフレーム]表示スタイルを使用している場合は、黄色いインジケータは表示されません。このような場合は、QSELECT[クイック選択]や FIND[文字検索]コマンドを使用して、位置マーカーを検索することができます。FIND コマンドでの位置マーカーの検索を容易にするために、マルチ テキストにキーワードを使用することをお勧めします。[注記]プロパティを使用して、位置マーカーによってマークされた地理的位置の注記を記録することもできます。マルチ テキスト オブジェクトと異なり、注記は作図領域に表示されません。しかし、[プロパティ]パレットで注記を調べたり、編集することはできます。FIND[文字検索]コマンドは、マルチ テキスト オブジェクトを検索するだけでなく、[注記]プロパティも検索します。この機能を使用して[注記]プロパティ内のキーワードを検索することにより、位置マーカーを検索することができます。

位置マーカーにカーソルを合わせると、ツールチップに地理的位置の緯度と経度の値が表示されます。これらの値には、システム変数 GEOLATLONGFORMAT と AUPREC の設定が適用されます。図面ファイルから地理的位置情報を除去すると、ツールチップも消えます。

図面ファイルに地理的位置情報が含まれている間は、位置マーカーは分解できません。