リージョンまたは AutoCAD 3D ソリッドのマス プロパティを計算します。
メニュー:
計算される各リージョンまたはマス プロパティの定義の完全なリストについては、ヘルプ システムを参照してください。
次のプロンプトが表示されます。
オブジェクトを選択: オブジェクト選択方法を使用します。
複数のリージョンを選択した場合も、最初に選択したリージョンと同じ平面のリージョンのみが受け入れられます。
MASSPROP コマンドは、マス プロパティをテキスト ウィンドウに表示し、マス プロパティをテキスト ファイル(.mpr)に書き込むかどうかを尋ねます。
MASSPROP コマンドによって表示されるプロパティは、選択したオブジェクトがリージョンか(および選択したリージョンが現在のユーザー座標系(UCS) の XY 平面と同一平面上にあるかどうか)、3D ソリッドかによって異なります。MASSPROP コマンドでの単位をコントロールするパラメータのリストについては、「現在の UCS に基づいた計算」を参照してください。
次の表は、同一平面および非同一平面のリージョンに対して表示されるマス プロパティを示します。
同一平面および非同一平面のリージョンのマス プロパティ |
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マス プロパティ |
説明 |
面積 |
AutoCAD 3D ソリッドの表面積またはリージョンの囲まれた面積。 |
周囲 |
リージョンの内側と外側の周囲の全長。3D ソリッドの周長は計算されません。 |
境界ボックス |
境界ボックスを定義する 2 つの座標。現在のユーザ座標系の XY 平面と同じ平面にあるリージョンの場合、境界ボックスは、リージョンを囲む長方形の対角線上で向かい合うコーナーで定義されます。現在の UCS の XY 平面と同一平面でないリージョンの場合、境界ボックスは、リージョンを囲む 3D ボックスの対角線上で向かい合うコーナーで定義されます。 |
図心 |
2D または 3D の座標値で、リージョンの中心となる位置。現在の UCS の XY 平面と同一平面のリージョンの場合は、この座標値は 2D 点のものとなります。現在の UCS の XY 平面と同一平面でないリージョンの場合は、この座標値は 3D 点のものとなります。 |
リージョンが現在の UCS の XY 平面と同一平面のときは、次の表のプロパティも表示されます。
同一平面のリージョンのその他のマス プロパティ |
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マス プロパティ |
説明 |
慣性モーメント |
プレートにかかる液体の圧力のような分散負荷を計算したり、曲がったりねじれたりするビーム内の力を計算するために使用する値。面積の慣性モーメントを求める公式は、次のとおりです。 area_moments_of_inertia = area_of_interest * radius 2 面積の慣性モーメントの単位は、距離の 4 乗です。 |
慣性乗積 |
オブジェクトの動きを生じさせる力を求めるために使用されるプロパティ。これは常に直交する平面において計算されます。YZ 平面および XZ 平面における慣性乗積を求める公式は、次のとおりです。 product_of_inertia YZ,XZ = mass * dist centroid_to_YZ * dist centroid_to_XZ この XY 値は質量の単位に距離の 2 乗を掛けたもので表されます。 |
回転半径 |
3D ソリッドの慣性モーメントを示すもう 1 つの方法。回転半径を求める公式は、次のとおりです。 gyration_radii = (moments_of_ inertia/body_mass) 1/2 回転半径の単位は、距離で表されます。 |
図心についての主慣性モーメントおよび X-Y-Z 方向 |
慣性乗積から得られた計算で、同じ単位値を持ちます。慣性モーメントは、オブジェクトの図心の特定の軸で最大です。慣性モーメントは、最初の軸と垂直に図心を通っている 2 番目の軸で最小です。3 つ目の軸の値は、最大と最小の値の中間です。 |
次の表は、ソリッドに対して表示されるマス プロパティを示します。
ソリッドのマス プロパティ |
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マス プロパティ |
説明 |
質量 |
ボディの慣性質量。一様な密度を仮定しているため、質量と体積は同じ値となっています。 |
体積 |
ソリッドが囲む 3D 空間の量。 |
境界ボックス |
対角線上で向かい合うコーナーで定義される、ソリッドを囲む 3D ボックス。 |
図心 |
ソリッドの質量の中心である 3D 点です。ソリッドの密度は均一であるものと仮定しています。 |
慣性モーメント |
質量の慣性モーメント。車輪のように、ある軸を中心としてオブジェクトを回転させるのに必要な力を計算するために使用します。質量の慣性モーメントを求める公式は、次のとおりです。 mass_moments_of_inertia = object_mass * radius axis 2 質量の慣性モーメントの単位は、質量(グラムまたはスラグ)に距離の 2 乗を掛けたものです。 |
慣性乗積 |
オブジェクトの動きを生じさせる力を求めるために使用されるプロパティ。これは常に直交する平面において計算されます。YZ 平面および XZ 平面における慣性乗積を求める公式は、次のとおりです。 product_of_inertia YZ,XZ = mass * dist centroid_to_YZ * dist centroid_to_XZ この XY 値は質量の単位に距離の 2 乗を掛けたもので表されます。 |
回転半径 |
ソリッドの慣性モーメントを示すもう 1 つの方法。回転半径を求める公式は、次のとおりです。 gyration_radii = (moments_of_inertia/body_mass) 1/2 回転半径の単位は、距離で表されます。 |
図心についての主慣性モーメントおよび X-Y-Z 方向 |
慣性乗積から得られた計算で、同じ単位値を持ちます。慣性モーメントは、オブジェクトの図心の特定の軸で最大です。慣性モーメントは、最初の軸と垂直に図心を通っている 2 番目の軸で最小です。3 つ目の軸の値は、最大と最小の値の中間です。 |
次の表は、マス プロパティの計算に使用される単位をコントロールするパラメータを示しています。
マス プロパティの単位をコントロールするパラメータ |
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パラメータ |
計算対象 |
DENSITY |
ソリッドの質量 |
LENGTH |
ソリッドの体積 |
LENGTH*LENGTH |
リージョンの面積およびソリッドの表面積 |
LENGTH*LENGTH*LENGTH |
境界ボックス、回転半径、図心、周長 |
DENSITY*LENGTH*LENGTH |
慣性モーメント、慣性乗積モーメント、主慣性モーメント |