この練習では、ベクトルで定義されたパスをフォローし、途中でときどき停止して高度を入力します。
3D ポリライン フォローは、既存のラスターをデジタル化しないという点で他のフォローとは異なっています。このフォローの決定点は、パスの頂点またはラスターとの交点のどちらかです。各決定点において、高度情報が要求されます。高度情報は以下の 3 つの方法で指定できます:
- 明示的に高度を入力する
- 増分値またはベクトル データとの交点に基づいて、高度を自動的に割り当てる
- 既知の点の間で、高度を補間する
練習
- ..\Program Files\Autodesk\ApplicationPlugins\RasterDesign2023.Bundle\Contents\Tutorials¥Tutorial6 フォルダの図面ファイル VTools_07.dwg を開きます。
[Raster Design オプション]ダイアログ ボックスを開く
- [AutoCAD Raster Design オプション]ダイアログ ボックスを表示するには、リボンでの[ラスター ツール]タブ
[ベクトル化と文字認識]パネル
ダイアログ ボックス ランチャー(
)をクリックします。
- [AutoCAD Raster Design オプション]ダイアログ ボックスで、[ベクトル化ツール フォロー]タブをクリックします。[3D ポリラインの設定]領域で、[高度間隔]を 20 に変更し、[ラスターとの交点のみ使用]と[ラスターの斑点を無視]の両方がオフになっていることを確認します。
この設定により、ベクトル線を新規に作成する方法と、ラスター等高線が検出されたときに使用する既定値の高度をコントロールします。既存のベクトル ポリラインとともに、頂点とラスター交差点のすべてが、新しい 3D ブレークラインに使用されます。
- [OK]をクリックし、[AutoCAD Raster Design オプション]ダイアログ ボックスを閉じます。
3D ブレークラインを作成する
- 河床のブレークラインを作成するには、リボンの[ラスター ツール]タブ
[ベクトル化と文字認識]パネル
[フォロー]ドロップダウン メニュー
[3D ポリライン フォロー]
をクリックします。
- v と入力し、既存のベクトル 2D ポリラインを使用します。
- 既存のポリラインの右端近くを選択します。
カーソルがポリラインの右端に移動し、標高の入力の待機状態になります。
- 最初の高度として 7155 と入力します。カーソルが次のポリライン頂点に移動します。
- i と入力し、ポリライン頂点の高度を補間します。
- 7160 と入力し、ラスター等高線との交点付近にある次の点の標高を設定します。
- 最後の端点を除く残りの頂点に対しては、ラスター データがない部分では i と入力して高度を補間し、ラスターとベクトルが交差する点では[Enter]を押して、プログラムが算出した高度を受け入れます。
コマンド ラインで、ルーチンが使用している高度を調べます。高度がゼロの場合、それはポリラインの頂点であり、[補間(I)]オプションを使用してその高度を計算する必要があります。コマンド ラインに高度が表示されている場合、それはラスターとベクトルが交差する点であり、プログラムはオプションで指定されている間隔を元にその点の高度を割り出します。分かっている高度を随時入力できます。
- ポリラインの端点に到達したら 7342 と入力し、ブレークラインの端点の高度を指定します。
現在の画層に新しい 3D ポリラインが作成されています。このポリラインを一覧表示すると、各頂点の高度を確認できます。頂点の中には高度が補間されたものや、その頂点でラスター等高線が元のポリライン パスと交差しており一定間隔の高度を持つものがあります。
- 3D ポリラインを選択します。
- コマンド プロンプトに対して LIST と入力します。
標高値を Z 値とする各頂点の座標が表示されます。
- 変更を保存せずに図面を閉じます。