練習 H5: 図面をスキャンして作成したイメージをマスクする

この練習では、[マスク]を使用して、ラスター データを削除せずにイメージの一部を表示から除去します。

マスクを作成し、図面内のイメージを部分的に表示します。マスクすると、マスク境界の内側のイメージ領域が表示され、マスク境界の外側のイメージ領域は非表示になります。

図面に複数のイメージが含まれている場合は、AutoCAD Raster Design toolsetでマスク境界の完全に外側にあるイメージをコントロールする方法を設定できます。このようなイメージを非表示にしたり、ロード解除したり、そのまま維持することができます。クロップや消しゴムとは違って、マスクしてもイメージは永久的には変更されません。また、1 つの図面に複数のマスクを定義し、それぞれをオンまたはオフにしてイメージを再表示することもできます。

この練習では、マスクを作成し、校舎の平面図のイメージ内のタイトル ブロックを非表示にします。このラスターのタイトル ブロックには古い情報が記入されており、簡単に更新することはできません。マスクを使用すると、タイトル ブロックを非表示にし、そのデータを改訂履歴として残しておくことができます。次に、新しいベクトルのタイトル ブロックを挿入し、そこに更新された平面図の注釈を記入し、図面を印刷することができます。

関連する練習

この練習を行う前に、AutoCAD Raster Design toolsetのオプションが「練習 A1: AutoCAD Raster Design Toolsetのオプションを設定する」で説明したとおりに設定されていることを確認します。

練習

  1. ..\Program Files\Autodesk\ApplicationPlugins\RasterDesign2023.Bundle\Contents\Tutorials¥Tutorial4 フォルダの図面ファイル Hybrid_05.dwg を開きます。

    イメージ マスク オプションを選択する

  2. リボンの[ラスター ツール]タブ [管理と表示]パネル(展開時) [マスクを作成] をクリックします。
  3. [イメージ マスク作成]ダイアログ ボックスで、次のように設定します。
    • [マスク有効]チェック ボックスをオンにする。
    • [イメージ マスクの範囲外のイメージ]領域で、[イメージを非表示]を選択する。
    • [イメージ フレームを表示]チェック ボックスをオンにする。

    イメージ マスクを定義する

  4. [長方形]をクリックします。
  5. 表題欄と図面枠を除外して、平面図を長方形で囲みます。

    AutoCAD Raster Design toolsetは、長方形の外側のイメージ領域を非表示にします。

    クリックし、マスクが定義された図面を確認してください。

    イメージ マスクのオン/オフを切り替える

    マスク境界は AutoCAD オブジェクトなので、移動、ストレッチ、尺度変更、削除することができます。

  6. 長方形のマスク境界を選択します。右クリックして、ショートカット メニューから[マスク有効]を選択し、イメージ マスクをオフにします。

    AutoCAD Raster Design toolsetは、イメージ全体を表示します。

    クリックし、マスクをオフにした図面を確認してください。

  7. マスク境界を選択し、右クリックして[マスク有効]を選択し、イメージ マスクをオンにします。

    イメージ マスクをクリップに変換し、マスク境界を非表示にする

  8. リボンの[ラスター ツール]タブ [管理と表示]パネル(展開時) [イメージ クリップに変換] をクリックします。

    イメージ マスクをイメージ クリップに変換すると、IMAGECLIP[イメージ クリップ]コマンドのオプションを使用して、クリップのオン/オフの切り替え、境界の変更、クリップの削除を実行できます。

  9. マスク境界を選択し、[Enter]を押します。
  10. 右クリックし、[イメージ] [イメージ フレームを表示]を選択します。クリップ境界が非表示になります。

    ベクトルの表題欄を挿入する

  11. 現在の画層を 0 に変更します。
  12. INSERT[挿入]コマンドを使用して、[挿入]ダイアログ ボックスを開きます。
  13. ..\Program Files\Autodesk\ApplicationPlugins\RasterDesign2023.Bundle\Contents\Tutorials¥Tutorial4 フォルダを参照し、次のように既定の挿入パラメータを使用して、図面ファイル Title.dwg を挿入します。
    • 挿入点: 0,0,0
    • 尺度: 1,1,1
    • 回転角度: 0
  14. 画層 TU_border をフリーズします。

    次のサンプルは、イメージ マスクをオンにし、ベクトルのタイトル ブロックを挿入した後の図面を示しています。

    平面図に注釈を記入し、表題欄を完成させ、図面を印刷することができます。

    クリックして、図面を確認してください.

  15. 変更を保存せずに図面を閉じます。