マテリアル土量機能を使用すると、横断抽出ライン グループごとの横断マテリアル土量を抽出してレポートできます。
次の内容のテーブルおよびレポートを作成できます。
マテリアル土量情報は、Autodesk Civil 3D 標準のテーブル形式で表示できます。また、XML ファイル形式で情報を表示したり、書き出すこともできます。
マテリアル土量レポートには、移植可能かつ拡張可能な基準設定を使用します。サーフェスおよび横断抽出ライン グループを含む既存データまたは標準のサーフェス名のどちらかに基づく基準を作成できます。
マテリアル土量情報を生成するには、マテリアル リストの作成、事前定義の基準の適用、既存サーフェスなどのオブジェクトへの基準に基づいた名前の割り当てを行っておく必要があります。マテリアル リストの生成後は、設定と土量計算が横断抽出ライン グループとともに格納され、これらを基にテーブルおよびレポートを生成できるようになります。
横断抽出ライン グループのマテリアルを計算する場合、平均断面法、プリズモイダル法、または複合法の 3 種類の土量計算方法を使用できます。
使用する土量計算方法は、次のダイアログ ボックスで指定できます。
平均断面法では、ある測点のマテリアル タイプの面積と次の測点のマテリアル タイプの面積の和を 2 で除算し、その値に測点間の距離(L)を乗算して、土量を計算します。
プリズモイダル法は、平均断面法と似ていますが、連続する 2 つの測点の中間部の横断を追加で使用します。
複合法は、サーフェスが 2 つだけのマテリアル リストに適用対象が限られ、コリドー シェイプを含むマテリアル リストには使用できません。
Autodesk Civil 3D では、複合土量を計算するために、横断抽出ライン間にポリゴンを作成し、このポリゴンの領域土量を計算します。ポリゴンは、次の図に示すように、連続する 2 つの測点間の横断抽出ラインのオフセットを結合することで作成します。
土量は、ポリゴンの 2 番目の横断抽出ラインで記録されます。このため、横断抽出ライン グループの最初の横断抽出ラインに関連する土量はゼロになります。