Autodesk Civil 3D オブジェクトには、図面オブジェクトの変更時に動的に更新されるラベルで注記を付けることができます。
ラベルには、1 行または複数行の文字、ブロック、ティック、線分、および方向矢印を含めることができます。
図面で Autodesk Civil 3D オブジェクトを作成すると、指定したラベル スタイルを使用して自動的にラベルが付けられます。また、オブジェクトを作成した後で、別のラベルを手動で追加することもできます。
ラベル スタイルに定義されているもの以外に、ラベルの設定には 3 つのレベルがあります。詳細は、「概要 - ラベル設定の階層」を参照してください。
ラベルは、次のプロパティによって定義されます。
- タイプ: Autodesk Civil 3D ラベルには、次の 3 つのタイプがあります。
- アンカーされた: アンカーされたラベルのモデル空間での位置は、親オブジェクトに依存します。親オブジェクトが移動されると、アンカーされたラベルも一緒に移動します。アンカーされたラベルの例としては、区画セグメント ラベルや線形測点ラベルなどがあります。
- アンカー解除された: アンカー解除されたラベルは、モデル空間の特定の X-Y 位置に置かれます。ラベル付きのオブジェクトを移動すると、アンカー解除されたラベルはその X-Y 位置に留まります。アンカー解除されたラベルの例としては、注釈ラベルやサーフェス端点標高ラベルなどがあります。
- ラベル セット(または、グループ ラベル): ラベル セットは、測点ラベルやジオメトリ ポイント ラベルなどの、複数の固定ラベル タイプに対するラベル定義のコレクションです。たとえば、線形測点ラベリングは、主測点ラベル、副測点ラベル、ジオメトリ ポイント ラベルで構成できます。
- 位置: ラベルを使用しているオブジェクトに依存する図面内のラベルの位置です。
たとえば、区画面積のラベルは通常区画の中心に配置され、サーフェス等高線のラベルは、通常等高線上に配置されます。
- 外観と表示/非表示: ラベルを表示するかどうか、および図面内での表示方法を、ラベル スタイルまたは AutoCAD プロパティで指定することができます。各ラベル コンポーネントに対して、色、線の太さ、線種など、種々の表示設定を定義できます。
- モード: 多くのラベル スタイルに、ラベルとタグという 2 つのモードがあります。タグは、テーブル内でラベル付けされたオブジェクトの識別に使用します。
- 配置: ラベルは、オブジェクトや別のラベル スタイル コンポーネントを基準に配置されます。詳細は、「概要 - ラベル スタイル コンポーネントのアンカー点とアタッチメント ポイント」を参照してください。
- 平面図で文字を読みやすく配置: ラベルは任意の角度に配置することができますが、読みやすさを維持するために平面図表示設定を選択できます。詳細は、「概要 - ラベルの平面図表示を指定する」および「概要 - ラベルの挿入位置を指定する」を参照してください。
- 方向: ラベルの方向とは、3D 空間におけるラベルの回転角のことです。ラベルの方向の詳細は、「ラベルの方向を指定するには」を参照してください。
グループ ラベルと単一ラベル
ラベル オブジェクトには、グループ ラベルと単一ラベルの 2 種類のオブジェクト タイプがあります。
グループ ラベル オブジェクトと単一ラベル オブジェクトは、画面上の相互作用や AutoCAD オブジェクトの管理の点では別々に動作します。既定では、選択するとグループ全体がハイライト表示され、ラベルのグループ全体を一度に編集することができます。グループを構成するラベルは、[Ctrl]を押しながらクリックする選択操作で個別に選択して変更することができます。
