パーツ作成の最初の手順は、パーツ環境設定の定義です。
パラメトリック作成環境を開いた場合、パーツ ブラウザの最上位フォルダは[パーツ環境設定]フォルダです。パーツ環境設定は、ドメイン(パイプまたは構造物)、タイプ、およびサブタイプに基づいてパーツの特性と動作を定義するもので、パーツを保存するために必要になります。パーツを適切に検証および保存するには、パーツを作成する前にパーツ環境設定を定義する必要があります。
パーツ ファミリごとに 1 度定義したパーツ環境設定は、すべてのパーツ サイズに適用されます。パーツ環境設定を定義するために必要なコンポーネントは以下のとおりです。
既存(既定値)パーツの名前は変更できません。これは、既存パーツのパーツ名はそのパーツのファイル名で使用されるからです。ただし、[名前を付けて保存]を使用して、新規パーツに新しい名前を付けることができます。
パーツ ファミリに関する説明です。新規パーツを作成して名前を指定するときに、[新規パーツ]ダイアログ ボックスで注釈を入力します。既定では、異なる注釈を入力しない限り注釈はパーツ名と同じになります。既存パーツについては、パーツの注釈はあらかじめ定義されています。
パーツのファミリを定義します。基本ドメインは、パイプと構造物の 2 種類です。パーツ ブラウザではパーツ ドメインを編集できません。パーツ ドメインは、パーツ ビルダの
ダイアログ ボックスで選択したパーツ カタログに基づいて定義されます。パーツ ドメインは、パイプ ネットワークの定義済みドメインのリスト(パイプまたは構造物)から選択されます。上の図の場合、パーツ ドメインは構造物です。パーツ タイプは、パーツに割り当てられる特定の動作プロパティを定義します。
パイプの場合、定義済みのパーツ タイプは常にパイプです。円形、卵形、楕円形、長方形など、さまざまなパイプ シェイプを使用できます。しかし、これらはすべて同じパーツ タイプ(パイプ)として定義されます。
構造物の場合、定義済みのパーツ タイプには、一般、流入出構造物、ます構造物が含まれます。前述のように、パーツ タイプはパーツに関連付けられる一定のアプリケーション動作プロパティを定義するものです。たとえば、一般構造物は、流入出構造物とは異なる一連のアプリケーション動作プロパティを備えています。上の図の場合、パーツ タイプは流入出構造物です。
パーツ ブラウザでは、[パーツ環境設定]の下のアイテムを右クリックし、[編集]を選択することによって、パーツ タイプを指定できます。定義済みパーツ タイプのリストが表示されます。
パーツをより小さい論理グループに分類できます。このグループ化は、パーツの動作に影響を与えません。パーツ ブラウザでは、定義済みサブタイプのリストからパーツ サブタイプを指定します。また、カスタム パーツ サブタイプを入力することもできます。パーツ サブタイプは、パーツ選択時にタイプが似ている多数のパーツをフィルタ処理するときに役立ちます。上の図の場合、パーツ サブタイプは未定義になっています。