タスク スケジューラは、自動化されたタスクを実行し、Inventor およびその他のアプリケーション内でバッチ処理プログラムとして機能します。
事前定義のタスクのセットが用意されている他、カスタム タスクを作成することができます。Vault をインストールし、Vault プロジェクトがアクティブな場合は、その Vault 内のファイルに対してタスクを実行できます。
Inventor のタスク スケジューラを使用すると、さまざまなタイプのプログラムによる 1 つまたは複数の時間のかかるタスクを、編成したり定義することができます。[タスク スケジューラ]ウィンドウを閉じると、スケジュールしたタスクは指定した日時に、指定した順番に実行されます。使用可能な物理プロセッサの数に関係なく、マルチ プロセスの設定を使用してバッチ プロセスを実行します。同一のプロセッサで複数の Inventor セッションを実行します。
Inventor タスク スケジューラには、頻繁に使用するタスクを実行するための事前定義のタスク マネージャと、ユーザ独自のタスクを定義するためのカスタム タスク マネージャが用意されています。事前定義タスク、または実行可能ファイルや COM オブジェクトを使用したカスタム タスクをいくつかまとめて設定するには、順次タスク マネージャを使用します。
タスクを実行するたびに、タスクの進行状況や発生したエラーがログ ファイルに記録されます。
タスク マネージャにはタイプごとにダイアログ ボックスが用意されており、別々のアプリケーションのように実行されます。ダイアログ ボックスでは、タスクを定義し、実行する時間をスケジュールします。
複数のタスクを実行する場合は、順次タスク マネージャでタスクを設定します。実行順序を定義し、開始時刻を指定します。順次タスク マネージャで設定したタスクをサブタスクといいます。サブタスクは、先行するサブタスクの出力に依存することができます。
タスクをただちに実行するようにも、後で実行するようにもスケジュールできます。タスク スケジューラが開いていても閉じていても、タスクはスケジュールされた時刻に実行されます。右クリック メニューの[実行]オプションを使用すると、スケジュールが上書きされ、タスクがただちに実行されます。
タスクを実行すると、そのタスクは使用不可の状態になります。タスクを再使用するには、有効状態に戻します。
タスク スケジューラ アプリケーションが実行中の場合は、システム トレイにタスク スケジューラ アイコンが追加されます。
タスク スケジューラ アプリケーションが実行中の場合は、システム トレイにアイコン が追加されます。アイコンを右クリックすると、コマンドのメニューが表示されます。たとえば、アイコンを右クリックして[タスク キューを表示]を選択するとタスク スケジューラが開かれ、今日以降にスケジュールされているすべてのタスクが一覧表示されます。
[複数プロセス]の機能を使用してバッチ処理を実行できます。これはマイグレーションの際に特に便利です。プロセスの数はプロセッサの物理的な数に関係なく指定できます。この機能により、Inventor の複数のセッションが、使用可能なメモリに応じて同じプロセッサ上で実行されます。
バッチ処理は、1 つのタスクとして[タスク スケジューラ]ダイアログ ボックスに一覧表示されます。バッチ処理の実行中には、ダイアログ ボックスに完了した割合(%)が表示されます。これはすべてのプロセスでの合計タスク完了率です。
1 つまたは複数のファイル、フォルダでサポートされている種類のすべてのファイルでタスクを実行できます。プロジェクトでサポートされている種類のすべてのファイルで、タスクを実行することもできます。
現在のセッションで初めてタスクを作成する場合、Windows のユーザ名とパスワードを要求するダイアログ ボックスが表示されます。この操作により、タスクの所有者となります。所有者であるユーザか管理者だけが、そのタスクを削除または編集できます。他のユーザは、作成されたタスクを参照することしかできません。
ローカル管理者権限がある場合は、すべてのタスクを編集、削除することができます。書き込み権限を持っていないタスクを編集または削除しようとすると、所有者のログイン名を示したメッセージが表示されます。
Vault 内のファイルを含むタスクを初めて作成する際には、ログインを求めるプロンプトが表示されます。自分のユーザ名、パスワード、サーバ名、およびデータベース名を入力します。自動ログインを設定するオプションを選択すると、以降のセッションで再びログインする必要がなくなります。